宮原知子、まさか回転不足で4位「点数悔しい」ホロ苦初五輪

2018年2月12日6時0分  スポーツ報知
  • 女子SPで演技を終え得点を待つ宮原(左)(代表撮影)
  • 演技前に、浜田コーチ(左)と額を合わせる宮原(共同)

 ◆平昌五輪第3日 ▽フィギュアスケート団体女子ショートプログラム(11日・江陵アイスアリーナ)

 団体の女子ショートプログラム(SP)で、宮原知子(19)=関大=はジャンプの回転不足が響き、68・95点と思うように得点が伸びずに4位だった。アイスダンスのショートダンスでは村元哉中(かな)、クリス・リード組(木下グループ)が5位に入り、日本は上位5チームによるフリーに進出。ペアフリーは須崎海羽(みう)、木原龍一組(木下グループ)が5位となり、日本は5位。12日の残り3種目で団体初のメダルを狙う。

 こん身のガッツポーズから一転、得点を見た宮原の表情は固まった。68・95点。自己ベストに5・69点も届かなかった。冒頭の3回転ルッツ―トウループは成功したように見えた。決まれば基礎点10・30点の高難度ジャンプだが、2本とも回転不足を取られた。基礎点は7・20点まで落ち、出来栄え点も引かれた。

 「(着氷は)大丈夫かなって感覚で降りてた」はずが、ミスに。それでも滑らかなステップやキレのあるスピンは見せつけた。「演技自体はそんなに悪くはない。点数は悔しいけど、スタートとしてはまずまず良かった」と切り替えた。

 回転不足は以前からの課題だ。13年世界ジュニア選手権で計9度も取られて7位に終わった。昨年12月の全日本選手権後からは改善するため、エッジ中央部での着氷を意識してきた。爪先で降りるよりもフラットに降りる方が着氷は安定する。手応えは少しずつ感じていたが、五輪初演技は厳しいジャッジが下された。

 06年トリノ五輪金メダルの荒川静香さんを見て、五輪が夢になった。小1から指導する浜田美栄コーチは当時について「不器用で下手だった」。約1か月で習得できる1回転半ジャンプに1年も時間を要したが、努力で差を埋めた。昨年1月に左股関節を疲労骨折と診断され、約11か月も試合から離れた。浜田コーチに「次の五輪(22年北京)を目指そう」と言われたが、黙って練習し続けた。

 個人戦は21日にSP、23日にフリーが行われる。苦難を乗り越えたどり着いた舞台は「五輪で演技するときが来てしまったんだなって。ドキドキとワクワクとうれしさがいっぱいでした」と興奮がこみ上げた。緊張したというものの、堂々とSP「SAYURI」を演じ切った。この悔しさは個人戦で晴らす。(小林 玲花)

 ◆おでこついた
 五輪前、浜田コーチは「リンクのフェンスが厚いらしい」と不安を抱えていた。宮原と浜田コーチは滑走直前に必ず互いのおでこをくっつけて、気合を入れる儀式を行う。本番で「(おでこが)届かないんじゃないか」と心配していたが、無事にくっついた。SP演技前に「おでこちゃんとついたね。届いた。よし!」と確認し、教え子をリンクへ送り出した。

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