田中刑事、精彩欠き148・36点の5位「悔しい」…団体戦男子フリー

スポーツ報知
男子フリーで演技を終え悔しそうな表情を浮かべる田中刑事

◆平昌五輪第4日 ▽フィギュアスケート団体男子フリー(12日・江陵アイスアリーナ)

 5チームによる団体戦最終日は、男子フリーが行われ、最後の5番目に登場した田中刑事(23)=倉敷芸術科学大大学院=が、148・36点で5位に終わった。

 冒頭の4回転サルコーがいきなり2回転に、次の4回転サルコー+2回転トゥーループのコンビネーションは、4回転が2回転止まり。後半の4回転トゥーループでは転倒で尻餅をつくなど、ミスを重ねた。演技後は右手で顔を覆い、厳しい表情で首を振った。

 これが五輪デビューとなった愛称「デカ」。韓国入りしてから好調。前日練習では「自分らしい演技をして、最大限のことをしたい。集中力が増している」と、意気込んでいたが、デカらしいパワフルな演技は見られなかった。

 男子の後には女子フリーが行われ、坂本花織(17)=シスメックス=が登場。9、10日とソウルで極秘練習を敢行した成果は見られるか。

 団体は、10チームが出場し、男女とペアのSP、アイスダンスSDの4種目までの合計点上位5チームがフリーに進出している。

 日本は11日のペアフリーを終え、総合5位で最終日を迎えている。

 田中刑事「(序盤の4回転サルコーが2回とも2回転になり)立て直しが出来ず悔しい。緊張感の失敗でなく、良いイメージを組めなかったのが原因。個人(戦)では、引きずらない演技をしたいし、思い切り出来なかったので(団体女子フリーの坂本らには)勢いついた演技をして欲しい」

 ◆田中 刑事(たなか・けいじ) 1994年11月22日、岡山・倉敷市生まれ。23歳。競技は7歳から始める。岡山理大付高から倉敷芸術科学大に進み、現在は大学院1年。17年、初出場の世界選手権で19位。昨年末の全日本選手権2位で3枠目に入った。1月の四大陸選手権は4位。あだ名はデカ。172センチ、70キロ。

 ◇フィギュア団体とは ソチ五輪から採用され、男女シングル、ペア、アイスダンスの4種目中3種目以上の出場枠を持つ国の中で、国際スケート連盟の各種目ランク合計上位10チームが出場。SP(アイスダンスはSD)の上位5か国がフリーに進む。得点は1位10点、2位9点、3位8点、4位7点、5位6点~10位1点と続く。

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