長洲未来、五輪3人目トリプルアクセル「歴史に名前を残せて幸せ」

スポーツ報知

◆平昌五輪第4日 ▽フィギュアスケート団体女子フリー(12日・江陵アイスアリーナ)

 団体女子フリーで長洲未来(ながす・みらい、24)=米国=が3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)を決め、五輪の女子では1992年アルベールビル大会の伊藤みどり、2010年バンクーバー大会の浅田真央に次ぐ史上3人目の成功者となった。国際スケート連盟公認大会でも初めて決め「歴史に名前を残せて幸せ。これまでで一番きれいに決められた。五輪の舞台で跳べてすごくうれしい」。137・53点の自己ベストで2位に食い込み、米国の銅メダルに貢献した。

 初出場で4位と健闘したバンクーバーで、銀メダルの浅田真央が鮮やかに決めたトリプルアクセルに目を奪われた。「五輪の舞台で決めていて、すごいなと思った。自分も、そういうすごいジャンプをやりたいと思った」。日本人の両親は米カリフォルニア州で寿司(すし)店を営む。ソチ五輪代表を逃したが、15年に米国籍を選択し2大会ぶりの切符をつかんだ。「ソチの涙を使って、頑張ってきた」と感無量の面持ちで言った。

 ◆五輪でのトリプルアクセル成功

 ▽伊藤みどり(92年アルベールビル大会) 前半のオリジナルプログラムで4位と出遅れたが、フリーで2回のトリプルアクセルに挑戦。1度目は失敗するも2度目は着氷。五輪史上初めて成功させ銀メダルに輝いた。

 ▽浅田真央(10年バンクーバー、14年ソチ大会) 初の五輪となった10年はSPで成功して2位発進。逆転を狙ったフリーでも2回決めたが、韓国の金妍兒に優勝をさらわれ銀メダルに終わった。ソチはSPで16位発進も、フリーでは3回転半を決めて6位に浮上し、日本中に感動を呼んだ。

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