羽生の復活に世界が驚嘆 連覇達成・バトン氏が絶賛

スポーツ報知
男子SP首位に立った羽生結弦

 66年前の1952年オスロ五輪のフィギュアスケート男子で連覇を達成した米国人のディック・バトン氏(88)が16日、ツイッターを更新し、羽生結弦の演技を「美しいプログラムと美しい振り付けだった」と絶賛した。海外メディアもけがから復活した絶対王者の演技を驚きとともに伝えるなど、羽生の演技は世界中を感動させた。

 48年サンモリッツ、52年オスロ両五輪で連覇を成し遂げたバトン氏は、平昌とは時差が14時間もある米ニューヨークに在住している。この日はどこで観戦していたかは明かさなかったが、自身が達成して以来となる五輪連覇を目指す羽生の演技が始まると、ツイッターで次々にコメント。「美しいエッジ」「4回転より軽視されるが驚異のトリプルアクセル」と高く評価した。演技だけでなく音楽にも焦点を当て、「曲の選択が素晴らしい」「音楽がスケートをサポートし、スケートが音楽をサポートしている」と競技と同時進行で大絶賛。

 演技が終わると「美しいプログラムと美しい振り付けだった」とコメント。復活劇に心を震わせたようだ。羽生が大好きなディズニーのキャラクター「くまのプーさん」のぬいぐるみが客席から投げ込まれる光景については「テディベアの雨が降り注いだかのようだ」と表現。計6度、投稿した。

 バトン氏は世界選手権は48年から5連覇し、76年に世界殿堂入り。冬季五輪の男子で連覇を成し遂げたのは、20~28年に3連覇したギリス・グラフストローム氏(スウェーデン・享年44)と32、36年で連覇したカール・シェーファー氏(オーストリア・享年66)とバトン氏の3人のみだ。

 バトン氏は18歳202日で初めて五輪の金メダルを獲得。ダブルアクセル(2回転半)と3回転ジャンプのループを世界で初めて成功させた。52年のオスロ五輪後に現役を引退した。羽生と同じ10代での五輪金メダリストでもあるバトン氏は羽生のフリーの演技にも注目しているに違いない。

 ◆バトン氏の五輪 サンモリッツ五輪では国際大会では世界初となるダブルアクセル(2回転半)を披露し、191点で1位に。オスロ五輪では、11か国14選手が出場。決められた図形に従って滑るコンパルソリーフィギュアと、フリースケーティングで1位を獲得。世界初となる3回転ジャンプのループを決めて、合計192点で金メダルに輝いた。

 ◆バトン氏のツイート

 ▼13時49分 「曲の選択が素晴らしい。インとアウトのエッジ使いが美しい」

 ▼同50分 「4回転より軽視されるが驚異のトリプルアクセル」

 ▼同 「素晴らしいトリプルアクセル」

 ▼同51分「素晴らしいトリプルコンボとエッジ」

 ▼同 「音楽がスケートをサポートし、スケートが音楽をサポートしている」

 ▼同52分 「美しいプログラムと美しい振り付けだった。テディベアの雨が降り注いだかのようだ」

※時間は全て日本時間

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