羽生結弦「不幸は幸せのためのステップ」…一夜明け会見一問一答

スポーツ報知
優勝から一夜明け、会見で金メダルを手に笑顔を見せる羽生(カメラ・酒井 悠一)

 フィギュアスケート男子で66年ぶりの連覇を達成した羽生結弦(23)=ANA=と、銀メダルの宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=が試合から一夜明けた18日、当地でメダリスト記者会見に出席。羽生は「モチベーションは4回転アクセル(4回転半ジャンプ)だけ」と口にし、スケートを始めた頃からの夢である前人未到の大技の成功を次のターゲットに定めた。また、引退後の構想が“スケートの伝道師”であることを初めて明かした。

 ★ユヅに聞く

 ―一夜明けて。

 「ソチ五輪の時と違って非常にたくさんの思いを込めて金メダルを取りにいった。思い描いていたメダルをかけていることが本当に幸せ」

 ―これほどファンの情熱を受ける人はいない。

 「(66年前に2連覇したデイック・)バトンも連覇に向けて応援してくれた。3連覇に挑むか今は分からないが、このタイトルをうれしく思う」

 ―ソチ後に抱いていた青写真通りか。

 「全然。ただ、正直に言えるのは、NHK杯でけがをするまで順風満帆で何もなくうまくいっていたら、たぶん今回の五輪で金メダルをとれていなかった。いろんなことを学んで生かせたのが、今回のけがからの復帰だと思う」

 ―右足首の治療。

 「今幸せだから、またすぐ不幸がたくさん起きて、つらい時期が来るんだろうなと。でもきっと、それは次の幸せのためのステップ。ケアも治療もリハビリも、すごくすごくつらいことだと分かるけど、それをできる時間が取れたらなと思う」

 ―故障離脱中の心境。

 「スケートをやめなきゃいけなかったらどうしようと思っていた。それだけスケートにかけ、いろいろなものを捨てた。本当は嫌われたくないが、しゃべるほど嫌われるし、いろいろなことを書かれる。ただ、僕がつくってきた歴史は何一つ変わらない。誇りを持って今後の人生、金メダリストとして全うしたい」

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