Ｓスケート女子団体追い抜き、スタート直後ヒヤリも２位で準決勝進出

◆平昌五輪第１１日　▽スピードスケート女子団体追い抜き１回戦（１９日、江陵オーバル）

　女子団体追い抜き１回戦（８チーム参加）で、日本は１５００メートル銀、１０００メートル銅メダルの高木美帆（２３）＝日体大助手＝、姉の菜那（２５）＝日本電産サンキョー＝、佐藤綾乃（２１）＝高崎健康福祉大＝の３人で臨み、２分５６秒０９の全体２位で準決勝（２１日）にコマを進めた。準決勝は、日本は３位のカナダと、１位通過のオランダが同４位の米国と対戦する。

　今季Ｗ杯で世界記録３度のうち２度更新したメンバーで臨んだが、最初に先頭に立った高木美が、スタートから７秒を過ぎた頃の最初のカーブに入る前に突然、顔を上げて、背後を振り向くハプニング。後方の佐藤からの「待って、待って、待って」という声に反応してしまったとみられる。これで、足が止まってしまい大きく出遅れたが、最後の約１周手前で同走の中国を逆転し、最後は約３秒差をつけて圧勝した。

　「待って」と声を出した理由を、佐藤は自身が長距離の選手のため「スタートの長さを感じて（出遅れた）」と説明した。高木美は「スタートのミスはあったが、次に生かせるところ」と前を向いた。

　１位通過のオランダは個人種目のメダリスト３人を擁する布陣で登場し、同走の韓国に約８秒差をつける五輪新の２分５５秒６１をマークした。