オーサーコーチ、羽生は宇宙人「他の惑星から来たみたい」

スポーツ報知
ブリアンジスラン・コーチ(左)、ブライアン・オーサーコーチ(右)と記念撮影する羽生結弦(カメラ・酒井 悠一)

 フィギュアスケート男子で右足首故障を乗り越え、66年ぶりの五輪連覇を達成した羽生結弦(23)=ANA=を指導するブライアン・オーサー・コーチが19日、江陵アイスアリーナで取材に応じ「ユヅルは本当に心が強い。彼ほど競争心の強い選手はいない。他の惑星から来たみたいにね」とたたえた。

 この3か月の間、苦しい時期を過ごした教え子だったが、オーサー・コーチは「意気消沈することが一度もなかった。一日一日その日できることをやろうと、いつも前向きだった」と明かした。故障明けの4か月ぶりの実戦を制した五輪チャンピオンに対して「彼は壁を乗り越えた。本当に信じられないことをやってのけた」。快挙から2日がたったこの日も、興奮は冷めやらなかった。

 今季はSPで「バラード第1番」、フリーは「SEIMEI」を選んだ。合計330・43点の世界最高得点を記録した“無敵プログラム”の2季ぶりの再演。だが、昨年11月にNHK杯の前日練習での故障後は「世界歴代最高得点を更新したい」という思いを封印し、五輪連覇だけに集中していくことを確認し合ったという。

 羽生はこの日一日を完全静養に充てた。痛み止めを飲みながらの出場だっただけに、金メダルの一夜明け会見では「はっきり言って、(足首の)状態が分からない。痛み止めを飲まない状態では、到底ジャンプが降りられる状態でも、飛べる状態でもないので、治療の機会が欲しい」と話していた。25日のエキシビションには出場予定。オーサー氏は、羽生が導入を目指すクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)については「もちろん可能だ」と話していた。

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