空飛ぶJK・岩渕4位「今は悔しい気持ちでいっぱい」 スノーボード女子ビッグエア決勝

スポーツ報知

◆平昌五輪第14日 ▽スノーボード女子ビッグエア決勝(22日、アルペンシア・ジャンプセンター)

 空飛ぶJKの五輪初挑戦は、惜しくもメダルに届かなかった。岩渕は合計147・50点で4位。1回目で3位につけると、2、3回目は軸をずらして縦2回転、横3回転する大技「バックサイドダブルコーク1080」を披露。2回目は着地で手をついた。勝負をかけた3回目は、空中で板をつかむグラブを入れたが、着地でバランスを崩し、尻もちをついてしまった。

 「今は悔しい気持ちでいっぱい。緊張もした。自分の実力のなさが(メダルを逃した)一番の原因だと思う」

 まだ16歳2か月。岩手・一関学院高に通い、週末のみ雪上で練習している。限られた環境で磨いてきた回転技の片りんは見せた。

 小学生の頃からシーズン中はまるまる、青森県のスキー場に通って腕を磨いた。父・和宏さんは「1シーズンで50日以上は通ったと思う」と話す。朝8時から夕方5時まで滑り通しで、時にはナイターまで。夏休みは長野県のマット施設で合宿を張り、回転技の練習に明け暮れた。

 昨年12月にワールドカップ(W杯)初優勝を果たし、1月には最高峰のプロ大会「冬季Xゲーム」で軸をずらしながら縦2回転、横3回転する「ダブルコーク1080(DC10)」を決めて2位に入った。「年齢は気にしないタイプだけど、やっぱりメダルは目指したい」と話していた岩渕。今回メダルを取ればバンクーバー五輪のフィギュア・浅田真央さんを抜き、冬季五輪の日本女子最年少だったが、文字通りのあと一歩だった。

 日本勢は、藤森由香(31)=アルビレックス新潟=が122・75点で7位、鬼塚雅(19)=星野リゾート=が119・00点で8位とそれぞれ入賞を果たした。

 藤森由香「メダルをとりにいった。(1本目は)狙い通りだったが、(2、3本目は)練習していたことを出せなかった。(スノーボードクロスから転向して)この3年、視野を広げて人間的にも成長できた。色々な経験をしたけど、充実した3年間になった」

 鬼塚雅「やっぱり私は実力不足だと思っている。バックサイドダブルコーク1080の着地を目標に頑張って、達成できなかったのは悔しい。悔しい大会になってしまったけど、自分にとっては良い経験になった」

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