メドベージェワが泣いた「後悔なし」銀メダル

スポーツ報知
笑顔を見せる入賞者(左から)2位・メドベージェワ、優勝・ザギトワ、3位・オズモンド(カメラ・酒井 悠一)

 メドベージェワは演技を終えると緊張から解放され、震え出した。感情を抑えきれずに涙が頬を伝う。まさかのフリー同点で同門の15歳ザギトワとの一騎打ちに小差で惜敗した。だが、「この五輪で私は何が欲しいか立ち止まって考えてみたら、ただ後悔なしにこの五輪を終えることだった。それはできた」と静かに語るだけだった。

 右足故障で不在だった昨年12月にザギトワがGPファイナルとロシア選手権を初制覇。復帰戦で初対決した1月の欧州選手権では初優勝を許し、約2年続いた連勝記録も止められた。たびたびライバル関係を騒がれ迎えた五輪。メドベージェワは「スポーツなので試合のたびに小さな戦争をしているようなもの。私たちはベストの滑りを見せないといけない」と語っていた。

 セーラームーンなど日本のアニメ好きで日本語も独学する。「出せるものは全部出せた」と冬季五輪史に残る戦いに胸を張った。

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