高木菜那、報奨金合計6000万円 所属の日本電産では3階級特進で係長に昇進

スポーツ報知

 平昌五輪のスピードスケート女子団体追い抜きとマススタートで、2つの金メダルを獲得した高木菜那(25)=日本電産サンキョー=が28日、所属先の親会社である日本電産(京都市南区)を表敬訪問。会社側と永守重信会長(73)個人から報奨金計4000万円を贈られ、さらに3階級特進で係長に昇進することになった。

 夏冬通じ日本女子では初の同一大会で2個の金を獲得した菜那に、サプライズが待っていた。永守会長は「世界一の負けず嫌い。会社の経営をやってもらいたいぐらい。(金メダルを)3個取ってくれたら喜んで6000万円払う」とたたえた。菜那は「永守会長の『一番以外はビリや』という言葉があって、一番になりたいという気持ちが出たからこその金メダルだった」と、振り返った。

 金1個につき、日本オリンピック委員会(JOC)とスケート連盟から500万円ずつの計1000万円が贈られるため、既に2000万円ゲットが確定。合わせて6000万円というビッグボーナスを手にした。今季は、痛めている右膝のリハビリに専念し、W杯最終戦などの残り試合は欠場の意向。今後の目標については、「膝の治療に専念し、やりたいことに全力を注げるようにしたい」と話した。

 ◆五輪とボーナス 企業報奨金は非公表の場合も多いが、近年で金額の大きなところでは、2004年アテネ五輪女子柔道48キロ級で金を獲得した谷亮子は所属のトヨタ自動車から推定1億円のボーナスが贈られたとされる。また、アテネの柔道男子60キロ級を制し、五輪柔道初の3連覇を達成した野村忠宏には所属先のミキハウスから総額5000万円がプレゼントされたとされる。今回の平昌五輪に関しては、スノーボード女子パラレル大回転の竹内智香(広島ガス)が、金メダルなら契約するドーム社から3333万円を贈られる可能性があった。JOCの報奨金は金が500万円、銀200万円、銅100万円。

スポーツ

×