新田佳浩、息子の声援力に「やったぞ!」銀メダル!…スプリント・クラシカル立位

スポーツ報知

◆平昌パラリンピック第6日 ▽距離スキー 男子スプリント・クラシカル(14日・旌善アルペンセンター)

 距離の男子スプリント・クラシカル立位では、10年バンクーバー大会金の新田佳浩(37)=日立ソリューションズ=が銀メダルを手にした。距離勢は今大会初の表彰台で、日本メダル数は目標だった14年ソチ大会の6個を上回る7個となった。

 愛する2人の息子の声援を受けて、新田佳がゴールに飛び込んだ。最後の直線。4人が競り合い、懸命のスパートで2位。直後に雪上に倒れ込んだ。2大会ぶりの表彰台の雄姿を家族に届け「やったぞ!」と叫んだ。

 3歳の時に事故により左前腕を切断した。6大会連続出場の“レジェンド”は「頑張る姿を見せて、子どもたちの心に焼き付けばいい」と話す。会場では長男・大翔君(7)と次男・健翔君(4)が「もう一度金メダルを」の文字と、バンクーバーの金メダルを手にする父の写真が貼られた特製うちわを手に声援を送っていた。

 夜のメダル授与式で銀メダルを手に笑顔は見せたが「悔しさしかない。これよりいいメダルを取りたい」と強く感じた。14年ソチ大会後、成田空港で大翔君と妻・知紗子さん(41)が一緒に自作した「金メダル」をプレゼントされた。残る17日の種目で本物を獲得してみせる。

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