宇野昌磨、王者へ“5度目の正直”「あきらめない」

スポーツ報知

 【ミラノ(イタリア)20日=高木恵】フィギュアスケートの世界選手権は21日に開幕。平昌五輪男子銀メダルの宇野昌磨(20)=トヨタ自動車=は新王者に上り詰める決意を示した。この日の公式練習ではジャンプに苦戦したが「こういう状況でも絶対にできることはある。何かをあきらめるつもりはない」。昨季の世界選手権、今季GPファイナル、四大陸選手権、五輪と主要国際大会は4大会連続で2位。“5度目の正直”を見せる。

 公式練習では4回転フリップが低調。ショートプログラム(SP)「冬」の曲かけでも失敗し「見ての通りです。今は頑張るという気持ちしか何もない」と苦笑い。曲かけ後も13本連続で4回転フリップに挑んだが、クリーンな成功は1本のみだった。五輪後に変えたスケート靴の調整がうまくいってない。22日のSPまでに、アジャストさせていく。

 羽生結弦(23)=ANA=、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)、パトリック・チャン(カナダ)と過去7年の世界チャンピオンが不在。優勝候補の筆頭として注目を集めるが「今はそういうことを考える余裕がない。調子をあげることで精いっぱい。見られていようが見られていなかろうが、それどころじゃない」と独自の表現で場を和ませた。高橋大輔、羽生以来の日本男子3人目の世界王者へ、ネーサン・チェン(米国)、金博洋(中国)との三つ巴(どもえ)の争いに挑む。

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