小学生が栄養フルコース型“高木美帆メシ”を体験 「大切なのは食事を楽しむこと」

スポーツ報知
「栄養フルコース型」の食事を体験する子どもたちに牛乳を配る高木美帆(右)

 平昌五輪で金、銀、銅メダルを獲得したスピードスケート女子の高木美帆(23)=日体大助手=が30日、大阪・茨木市内で行われた「株式会社明治」のスポーツの楽しさと食の大切さを伝えるイベント「meiji Tokyo 2020 Fes in OSAKA」に参加。スライドボードを使ったスピードスケートの練習の様子を披露するなど、約100人の小学生と交流した。

 イベントでは食生活の重要性を学ぶ講義も行われた。高木美は昨年「世界で戦っていくうちに、シーズン後半にコンディションをなかなか整えられない課題が出てきた。五輪に向けてすべてを100%にするには、食にもこだわらなきゃいけない」と広告契約を結ぶ同社に相談。栄養サポートを受けるようになった。

 5月から毎食、食事を撮影。平昌五輪までの9か月間で820枚にも上った写真を管理栄養士の村野あずささんにLINEで送り、アドバイスを受けながら五大栄養素をバランス良く取る「栄養フルコース型」の形を学んだ。五輪では4種目に出場。厳しい日程の中でも「緊張感が続いて身体的にも精神的にもしんどかったが、気合で乗り越えられたのは、それまでに食事を改善し、体を高いコンディションに持っていけたことが大きい」と同社のサポートに感謝した。

 参加した小学生には、高木美の食事のメニューを再現した弁当が配られた。1人1人に「楽しんで食べてね」などと声をかけながら牛乳を配って回り、最後に「皆さんの年頃で一番大切なのは食事を楽しむことだと思う。食事にすごくこだわることは自分の年齢になってからでもできるけど、その土台にある子どもの頃からよく食べて、食事が好きということが大きい。難しく考えすぎず、おいしく、いろんなものを食べてもらえたら。朝食を食べることはオススメします!」とアドバイスを送った。

 また、今後の目標には「更なる高みへ」と掲げた。「まだ先の目標は立ててないが、今より人としても選手としても技術面でも、さらなる高みに行きたいという思いを込めました」と意図を明かした。

 イベントにはレスリング女子で五輪金メダリストの吉田沙保里、登坂絵莉、お笑い芸人「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮、「ペナルティ」のワッキー、ヒデも出演した。

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