羽生結弦に国民栄誉賞「身に余る光栄です」個人では最年少

スポーツ報知
羽生結弦

 フィギュアスケート男子で66年ぶりの五輪連覇を達成した羽生結弦(23)=ANA=の国民栄誉賞受賞が1日、決まった。菅義偉官房長官が発表した。7月2日に首相官邸で授与式が行われる。

 羽生は、日本スケート連盟を通してコメントを発表した。

 「大変名誉ある賞をいただき、身に余る光栄です。私がスケートを続けていられることも、日本のフィギュアスケートがこれほど脚光を浴び続けていられることも、フィギュアスケート界の偉人の方々がこれまで切り開いてくださったからこそだと感じております。そして、冬季競技として、今回の平昌五輪において、多くの方々の素晴らしい活躍があったからこそとも感じております。また、被災された方々からのたくさんの激励や想い、今まで一人の人間として育ててくださった全ての方々の想いがこの身に詰まっていることを改めて実感し、その想いが受賞されたのだと思っております。皆さまの期待を背負い、まだ続く道を一つ一つ丁寧に感じながら、修練を怠ることなく、日々前に進んでいきます。この賞が被災地やスケート界にとって明るい光になることを願っております。育ててくださった方々、いつも応援してくださっている皆さまに心からの感謝を申し上げます。本当にありがとうございます」

 国民栄誉賞は1977年に創設され、スポーツや芸能、文化などの分野で功績を挙げた26の個人・団体が受賞している。2月13日には将棋界史上初の「永世7冠」を成し遂げた羽生善治、囲碁で初めて7冠独占を2度果たした井山裕太両氏に贈られた。五輪の金メダリストではレスリング女子の吉田沙保里、伊調馨、柔道の山下泰裕、女子マラソンの高橋尚子に授与されているが冬季五輪の選手では初めて。23歳は個人では最年少(団体ではサッカー女子・岩渕真奈の18歳)となる。

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