“元祖カーリング娘”小笠原歩、北海道銀行退団「次世代チーム構築していく必要」

スポーツ報知
小笠原歩

 02年ソルトレーク、06年トリノ、10年ソチの五輪3大会にカーリング女子代表で出場した“元祖カーリング娘”小笠原歩(39)が18日、所属する北海道銀行を今月末の30日をもって退団すると発表した。

 小笠原がスキップを務める北海道銀行フォルティウスは、17年の日本選手権で4位に終わり、18年平昌五輪出場を逃した。北銀は22年北京五輪出場へ向け活動を開始していたが、小笠原は「チームが北京五輪を目指しスタートしている中で、私の中に北京五輪やその後のチームを考えた時、次世代のチームを今から構築していく必要があるという答えが出ました」という。「チームからは離れますが、カーリング選手に引退はありません」とママさんカーラーとして競技を続けていくことを明言した一方で「札幌五輪も見据え、ジュニア育成の急務、競技人口の拡大等、カーリング界の課題に私も微力ながらお手伝いができればと思います」とした。

 06年トリノ五輪で小笠原がスキップを務めた日本代表「チーム青森」は、7位と健闘。はつらつとしたプレーぶりが人気で、日本に「カーリング娘」ブームを起こした。結婚と出産で一時一線を退いたが、10年に船山(旧姓:林)弓枝とともに現役復帰。ソチ五輪では開会式で旗手を務め、過去最高タイ(当時)の5位入賞を果たした。

 北海道銀行フォルティウスは当面、船山、小野寺佳歩、吉村紗也香、近江谷杏菜の4選手で活動する方針。小笠原に代わる5人目のメンバーについては、決まり次第発表するという。

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