17年ラスト対局で白星の藤井四段 中学最後の冬休みは「ゆっくり? そうですね」

スポーツ報知
王座戦1次予選で、豊川孝弘七段(右)を下し、感想戦で笑顔をのぞかせた藤井聡太四段(カメラ・筒井 政也)

 藤井四段は28日、大阪市福島区の関西将棋会館で王座戦1次予選に臨み、後手の豊川孝弘七段(50)に109手で勝利した。今年のラスト対局を白星で飾り「勝利で終える事ができてよかった」と表情を緩め、感想戦を終えると、地元・愛知への帰路についた。

 公式戦通算成績は55勝10敗。年度成績(4月以降)では対局数(55)、勝利数(45)、連勝(29、年度またぐ)でトップ。勝率は約8割1分8厘で、10月にプロ入りした全勝のルーキー棋士2人を除けば実質1位で“4冠”をキープ中だ。

 「連勝で多くの方に注目していただき、得難い経験ができた。来年はこれを糧に、一歩一歩、成長していけたら」。中学生最後の冬休みとなる年末年始は「ゆっくり? そうですね」と話した。

 来年は1月6日、王位戦予選の大橋貴洸四段(25)戦で始動する。勝てば、王位戦挑戦者決定リーグ戦進出をかけて、21歳で史上最年少名人になった憧れの谷川浩司九段(十七世名人=55)と注目の初対決が待っている。

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