2024年、日本橋首都高撤去も 箱根駅伝は100回大会 ゴール前ついに変わる

2018年1月4日6時0分  スポーツ報知
  • 上空を走る首都高速道路の地下化が検討されている(写真は加工)
  • 日本橋を駆け抜ける箱根駅伝のランナー(1999年第75回大会)

 青山学院大の史上6校目となる4連覇で幕を閉じた第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)。2024年の第100回までにゴール前の“風景”が変わるかもしれない。選手は最終10区のゴール前に日本橋を通過するが、頭上に架かる首都高速の地下化について、国土交通省と東京都などが今夏までに予算や事業計画を発表する見通し。巨額の事業費などからこれまで2度頓挫してきた計画だが、実現に向けて大きく動き出している。

 「やっぱり箱根駅伝のゴール前は最大の見せ場。日本橋の上の首都高がテレビ画面に入ってくると圧迫感がありますね」。元陸上選手で、青学V4をテレビ観戦していた舛添要一前都知事(69)はこう嘆いた。都知事時代、日本橋の首都高地下化を重要な検討課題として政府や国土交通省などと協議を進めていた。

 1603年の江戸幕府開府とともに架橋された日本橋は、日本の道路網の始点として広く知られている。1911年(長さ49メートル、幅27メートル)には現在の石造りに。64年の東京五輪の前年に橋を覆うように首都高が開通。高度経済成長期を支え、利便性の向上などで一定の貢献をしてきた。

 景観面などから首都高撤去を求める声は継続的に上がり、2001年3月には、第2次森内閣の扇千景国土交通相が「日本橋は首都東京の顔であり、国として取り組むべき課題」と表明。第2次小泉内閣でも首都高撤去が検討されたが、数千億円規模のコストなどがネックとなり頓挫した。

 だが、昨年7月21日、20年東京五輪・パラリンピックを前に、巨大プロジェクトが一気に動き始める。石井啓一国交相(59)、東京都の小池百合子知事(65)がそれぞれの会見で日本橋上空にある首都高地下化の検討を始めると表明した。

 地下化の対象は、1日約10万台が通過する竹芝~江戸橋ジャンクション(2・9キロ)。14年に首都高の老朽化に伴う大規模改修案が具体化し、16年に日本橋周辺の3地区が国家戦略特区の都市再生プロジェクトに追加されたことも追い風になった。昨年11月には国交省、都などの検討会で「首都高の大規模更新と再開発が一致したこの機会を生かす」と確認。春には地下化の対象区間、地下ルートなどが示され、夏までに全体の事業計画や費用が示される見通しだ。

 ただ、周辺の地下には電力、水道、通信設備、地下鉄などが張り巡らされており、舛添氏は「地下化はかなりの難工事。予算もかかるので、国と都などが協力していくことが大切」と指摘する。小池知事も「具体的な計画の策定と工事の実施を含め、10年から20年単位のビッグプロジェクト」としているが、早ければ箱根駅伝が100回目を迎える24年にも実現する可能性もある。「三度目の正直」へ機運は高まっている。

 ◆日本橋(にほんばし) 東京都中央区北部~江戸城外堀~隅田川に流れる日本橋川に架かる橋。1603年(慶長8年)に木橋を架設、翌年に旧五街道の起点に。日本の道路の起点「道路元標」が埋設され、15代将軍・徳川慶喜による「日本橋」の揮毫(きごう)もある。1911年に石造りとなり、現在まで続く20代目。99年、重要文化財に指定。周辺に日本橋三越など高級百貨店が並ぶ。大阪市にも日本橋(にっぽんばし)がある。

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