藤井聡太四段の師匠・杉本昌隆七段「今年中に五段になるのが彼のノルマ」

スポーツ報知
関西将棋会館での指し初め式に出席した杉本昌隆七段

 大阪市福島区の関西将棋会館で5日、新春を祝う「指し初め式」が開かれ、関西所属のプロ棋士や女流棋士、関係者ら約70人が出席。6つの盤に代わる代わる座り、駒を進めた。

 一昨年12月のデビューから公式戦最多の29連勝を達成し、フィーバーを巻き起こした藤井聡太四段(15)の師匠・杉本昌隆七段(49)も出席。藤井四段は6日に同じ関西将棋会館で2018年の始動戦を控えるが、欠席した。3日の一門会で顔を合わせた杉本七段は「ちらっと誘ったんですけどね(笑い)。こういう席は緊張するでしょうから。対局前なので自分のリズムが大事ですし」と話した。

 藤井四段は今年、五段への昇段に期待がかかる。五段昇段の条件は順位戦C級1組昇級、タイトル挑戦、公式戦通算100勝など5つあり、藤井四段は現在、順位戦C級2組で10戦中7連勝中。残り3連勝すれば、3月にC級1組昇級が当確し、五段になる。杉本七段は「本人は順位戦で上がりたいでしょうが、今のペースだと勝ち星でも達成する勢い。今年中に五段になるのが彼のノルマですね」と期待した。

 高校進学については「中学に通いながらも1年やってきた。それが高校に変わるだけ。対局が増えることで、精神面より、体力面が唯一、心配といえば心配」。今年中のタイトル挑戦の可能性については「大ざっぱで40~50%より少し低いかな」と、こちらはやや慎重だった。

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