羽生善治竜王が敗れる 国民栄誉賞決定後、初対局で佐藤康光九段に

スポーツ報知
佐藤康光九段(右)に敗れ、国民栄誉賞決定後初めての対局を飾れなかった羽生善治竜王

 将棋の羽生善治竜王(47)が11日朝から12日未明まで続いた順位戦A級・佐藤康光九段(48)戦に敗れ、5日に国民栄誉賞受賞が正式決定してから初の対局を白星で飾ることは出来なかった。

 将棋界のトップ11人が在籍する順位戦A級は、優勝者が名人挑戦権を獲得するリーグ戦。羽生竜王は、十代の頃からライバルとして切磋琢磨してきた佐藤九段との一局に敗れ、今期残り1戦で5勝4敗に。名人挑戦は極めて厳しい状況となった。

 11日深夜まで一進一退の攻防が続いたが、上段に脱した佐藤九段の王将を捕まえられず、投了した。終局後の感想戦では淡々と敗因を振り返った。

 日本将棋連盟会長でもある佐藤九段は、対羽生戦で4年ぶりの54勝目(105敗)を挙げ、5勝3敗として名人挑戦への臨みをつないだ。

 A級は現在、久保利明王将(42)と豊島将之八段(27)が5勝2敗でリードしている。

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