女流名人戦 9連覇狙う里見名人と伊藤二段が抱負

スポーツ報知
戦いを前に岡田美術館を訪れた里見香奈女流名人(左)と挑戦者の伊藤沙恵女流二段

 将棋の「第44期岡田美術館杯女流名人戦」(報知新聞社主催)の5番勝負が14日、神奈川県箱根町の岡田美術館で開幕する。自己記録更新の9連覇を狙う里見香奈女流名人(25)=女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花=と、初戴冠を目指す伊藤沙恵女流二段(24)が13日に現地入りし、同美術館を見学。対局場での検分に臨んだ。

 美術館で里見は、尾形光琳・乾山兄弟の合作などを妹の里見咲紀女流初段(21)とともに鑑賞。箱根で迎える女流名人戦初戦は3年目で、年始の箱根駅伝での青学大総合V4に「私も励まされます」と刺激を受けた。一方、伊藤は巨大壁画「風・刻(かぜ・とき)」を撮影して楽しみ、「美術館は穏やかで、落ち着いて見られるので好きです」と気持ちを新たにした。

 2人の今期のタイトル戦は4度目。前夜祭では「持ち時間(3時間)をしっかり使いたい」(里見)、「(里見を)食い止める、強い気持ちで頑張りたい」(伊藤)と抱負を語った。

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