センター試験、雪の影響でトラブルも北海道で好連係プレー 特急止まるもパトカーで受験生運ぶ

2018年1月14日7時10分  スポーツ報知
  • 山形県米沢市で雪道の中を大学入試センター試験に向かう受験生
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 強い冬型の気圧配置の影響で北日本や東日本の上空に寒気が流れ込み、日本列島は13日、山形を除く46都道府県で最低気温が今シーズンの最低を更新する地点があるなど、この冬一番の寒さとなった。この日は本格的な入試シーズンの幕開けとなる大学入試センター試験が全国の695か所で始まったが、寒波に伴う雪の影響で、試験開始が遅れるなどのトラブルが発生した会場も。そんな中、北海道では鉄道事故に巻き込まれた受験生が警察とJRの機転で救われる出来事があった。

 事故が起きたのは13日午前8時ごろ。北海道白老町竹浦のJR室蘭線踏切で、札幌発函館行き特急スーパー北斗4号と乗用車が接触した。北海道警苫小牧署によると、事故を起こした乗用車の運転者は「朝日が目に入ったうえに雪でスリップした」と話しているという。特急はそのまま走って登別駅で停車し、1時間40分にわたって運転を見合わせた。

 けが人はいなかったものの、困ったのが試験会場の室蘭工大に向かう予定だった受験生たち。1人が登別駅からこの特急に乗る予定で、後続の普通列車には3人が乗っていたが、足止めとなってしまった。

 受験生のピンチを救ったのはJRと警察の“神対応”だった。登別駅では室蘭署員とJR北海道の職員が「受験生はいませんか」と声を掛けて回り、ホームで受験生を発見。すぐさまパトカーに乗せ、午前10時40分開始の試験時間に間に合った。

 会場から約30キロ離れた萩野駅(白老町)で足止めになった普通列車の3人も、同様の声がけにより発見。JR側がタクシーを手配したが間に合いそうになく、苫小牧署が近くの交番からパトカーを緊急配備した。3人は約1時間かけて試験開始の約15分前に到着。「入室終了時刻」に間に合わず、試験に関する説明が始まっていたため、別室で約4分遅れで試験を受けた。

 この神対応の裏には、12日の夜に道警から道内各署へ一斉に行われたアナウンスがあった。「(雪などで)交通事情の悪化が見込まれるので、不測の事態に対応するように」―。この日、列車が止まったことが分かると、すぐさま所轄署が各駅に連絡。独自判断でパトカーの使用を決めたことで、4人の受験生を救った。

 受験戦争が過熱する韓国などではパトカーが受験生を送るケースが度々あるが、大学入試センターは日本では聞いたことがないとしている。苫小牧署では「受験勉強がムダにならないよう、将来のことも考えて対応した」と安どしていた。

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