魚ぬいぐるみ抱えハンドボールの謎競技「ハンぎょボール」退場は名付けて「冷蔵庫送り」

スポーツ報知
「ハンぎょボール」を楽しむ人たち(富山・氷見市役所提供)

 富山・氷見市発のスポーツ「ハンぎょボール」が“全国デビュー”する。同市で盛んなハンドボールを広めるため、氷見市が「世界ゆるスポーツ協会」と協力し、老若男女が楽しめる競技として昨年8月から今年にかけて考案。24日に同市で開幕する全国中学生ハンドボール選手権の開会式で、日本リーグ女子の地元チーム・アランマーレも参加してお披露目する。

 見た目はハンドボールだが、フィールドプレーヤーは脇に魚のぬいぐるみを抱えている。得点するたびに最初はコズクラ(30センチ、1ポイント)のぬいぐるみが、フクラギ(55センチ、4ポイント)、ガンド(75センチ、6ポイント)、そして氷見市特産のブリ(100センチ、7ポイント)と、出世魚の呼び方の変化通りに大きくなり、ぬいぐるみの合計ポイントで勝敗を競う。

 氷見市スポーツ振興室の久保徳允主任は「もっといろいろな人にハンドボールの楽しさを知ってもらえれば」と期待。体験した20~30代の女性たちからは「運動が苦手でも楽しい」などの声が寄せられたという。

 24日はサッカー元日本代表DF宮沢ミシェル氏の長女で元乃木坂46の宮沢セイラも挑戦。今夏に氷見市で合宿する早大応援部にプレーしてもらい、PR動画を撮るプランもある。全国そして世界へ、ギョギョギョッと驚く“出世”を遂げるかもしれない。(竹内 竜也)

 ◆ハンぎょボール主なルール 基本的にハンドボールと同じ。GK1人、フィールドプレーヤー(FP)6人の1チーム7人で対戦。試合時間は前後半7分ハーフ、休憩は3分。FPは“魚”を脇に挟んだ側の手を使ってボールを投げる。GKは定置網用の浮きを両脇に挟む。得点時は味方チーム全員で「出世!」とコール。反則には氷見市の方言などが使われており、“魚”を落とす「スレ」(キズモノの漁師言葉)や、抱えていない方の手で投げる「だらぶつ(ばか)」の場合、「冷蔵庫送り(退場)」となり、相手がゴールを決めると復帰できる。

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