テレ朝報道局長、セクハラ被害「月曜日に当該社員から申し出あった」
テレビ朝日は19日午前0時、東京・六本木の同局で緊急会見し、女性記者へのセクハラ疑惑をめぐって18日夕方に事実上更迭された福田淳一・財務省事務次官(58)による、同局の女性記者へのセクハラの被害が社内調査によって確認されたと公表した。この日、福田氏が疑惑を完全否定したことを受け、女性記者の意思を確認しての公表とし、テレビ朝日は財務省に抗議することを明らかにした。
◆テレ朝の会見
―被害にあった人数は?
テレ朝・篠塚浩取締役報道局長「明らかにできません」
―なぜこのタイミングで。
「月曜日の遅くに当該社員から申し出があった。福田次官からあのような会見があったのでテレ朝としての見解を伝えようとした」
―録音は福田氏に伝えていない。
「そのとおりです」
―なぜ放送が難しいのか。
「本人が特定され、二次被害が及ぶ恐れがある」
―財務省に対して訴訟は。
「それはこれからの検討になる」
―音声、前後関係がおかしいと福田次官は言っているが。
「全体をみればそうではない」
―音声は1回の会食なのか。
「複数回だ」
―夕方の福田次官対応をみて、どのようにご覧になったのか。
「私どもとしては次官は否定していたが、セクハラ行為の事実があったと考えています」
―次官が認めずに辞めたことには、女性は何と言っているのか。
「(本人は)とても残念に思っています。財務省には調査を続けて事実を明らかにしてほしい、と。すべての女性が働きやすい社会になってほしいと心から思っています、と申しています」
―女性への処分はあり得るのか。
「詳細の調査を進めている。対応は決めていません」
―最初に女性から相談受けた時、音源は上司に聞かせたのか。
「聞かせてない」
―テレ朝もセクハラへの認識が甘かったのでは。
「批判は甘んじて受ける。そういう情報が共有されていなかった」