鳩山由紀夫元首相、女性記者のセクハラ被害を報じなかったテレ朝に「財務省から睨まれるから困ると考えた」

スポーツ報知
鳩山由紀夫元首相

 鳩山由紀夫元首相(71)が19日、自身のツイッターを更新し、テレビ朝日の女性記者が18日夕方に事実上更迭された福田淳一・財務省事務次官(58)によるセクハラの被害を受けたことについて見解を示した。

 鳩山氏は「福田財務次官が辞任の記者会見で、セクハラ疑惑を否定するふてぶてしい態度を示した。そこで被害はテレ朝社員と報道局長が記者会見。報じるべきと女性社員が相談したが、上司は本人が特定され二次被害はまずいと拒否していた。そうではなく、テレ朝が財務省から睨まれるから困ると考えたのではないか」とつづった。

 19日午前0時に会見したテレビ朝日の篠塚浩・取締役報道局長によると、女性記者は1年半ほど前から数回、取材のため福田氏と1対1で会食をする機会があったが、そのたびにセクハラ行為を受けていたため、自衛手段として発言内容を録音するようになった。

 今月4日にも福田氏から連絡を受け1対1での飲食の機会を設けたが、セクハラ発言が多数あったため発言を録音。後日、女性記者の上司に相談し、行為を報じるべきだと申し出たが「本人が特定されるおそれがある。報道は難しい」などと諭され、同局で放送することはなかった。

 しかしながら女性記者は「社会的に責任の重い立場にある人物による不適切な行為が表に出なければ、今後もセクハラ被害が黙認され続けてしまうのではないか」という思いを強く持っていたため週刊新潮に連絡。録音データの一部も提供したという。

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