トランプ大統領に「ノーベル」連呼 「平和賞」予想オッズ正恩氏が1番人気

スポーツ報知

 トランプ米大統領は28日、中西部ミシガン州で開いた支持者集会で演説し、北朝鮮への対応で成果を上げていると胸を張った。

 会場の支持者は「ノーベル、ノーベル」と連呼。ノーベル平和賞受賞に値するとはやし、トランプ氏は親指を立てながら「ザッツ、ベリーナイス! サンキュー」と満面の笑みで応じた。北朝鮮の「完全な非核化」を実現できるかは不透明だが、聴衆からの「ノーベル」の連呼に「オ~、ノーベル。アハハ」と笑いが止まらず。演説では、米朝首脳会談が「3~4週間以内にあると思う」と明言。最後に「私の仕事を全うする」と宣言すると、会場からは大きな拍手が起きた。

 歴代米大統領では、セオドア・ルーズベルト(1906年)、ウィルソン(19年)、カーター(2002年)、オバマ(09年)の4氏が平和賞を受賞。オバマ前大統領が「核兵器のない世界」追求を宣言したのと対照的に、トランプ氏は米核戦力を増強する方針を示している。ただ、米朝首脳会談の実現で追い風が吹く可能性もある。

 10月発表のノーベル賞平和賞についての予想も盛り上がっている。世界最大規模の英ブックメーカー「ラドブロークス」の予想は、韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の両首脳の同時受賞が約1・7倍と断トツ。金氏と史上初の米朝首脳会談を近く行う見通しのトランプ氏単独受賞が2番人気で、難民保護を行う国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と同率の11倍だった。

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