野口健さん、エベレストで死去した栗城史多さんを追悼「無念の一言」

スポーツ報知
野口健さん

 登山家・野口健さん(44)が22日、自身のインスタグラムを更新し、エベレスト登山に挑戦中に亡くなった栗城史多(くりき・のぶかず)さん(享年35)を悼んだ。

 野口さんは「引くに引けない状況まで自身を追い込んでしまったのだろう」とつづり、「四月下旬、あのモレーンでの数分間が最後に。互いに言葉を見つけられないまま息づかいによる会話が少しだけ。手を握り別れ振り返ると後ろ姿がとても小さく見えた」とエベレストで栗城さんと遭遇していたことを告白。

 「また1人、大好きな仲間が逝ってしまった。『山で死んではならない』『親より先に死んではならない』とあれだけ語り合っていたのに」と振り返り、「無念の一言に尽きる。とてつもなく寂しい」と吐露した。

 栗城さんはこれまでエベレスト登頂に7度挑戦。2012年秋にはエベレスト西稜で両手・両足・鼻が重度の凍傷になり、手の指9本の大部分を失った。今年4月17日から、エベレストに単独・無酸素、生中継登山として8度目の挑戦を行っていたが、所属事務所の代表が21日にSNSで「エベレストで下山途中の栗城が遺体となり発見されました」と訃報を報告した。

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