エベレスト下山中に死去した栗城史多さん、死因が「滑落による全身強打」に訂正

スポーツ報知
栗城史多さん

 エベレスト登山に挑戦中に亡くなった登山家・栗城史多(くりき・のぶかず)さん(享年35歳)の所属事務所は25日、死因について従来の「低体温」から訂正し「下山中に滑落し、頭や全身を強く打ったことが原因」と発表した。

 栗城さんのフェイスブックページで「栗城の遺体を発見したという第一報の時に、日本と撮影隊との緊急連絡で行き違いがあり、『低体温で息絶えた』とお伝えしておりましたが、実際には栗城は標高7400メートルのキャンプ3から下山中に滑落し、頭や全身を強く打ったことが原因で、帰らぬ人となりました。混乱の中とはいえ、誤った情報をお伝えしてしまいましたことを心よりお詫び申し上げます」と報告した。

 20日にエベレストの南西壁を標高7400メートルののキャンプ3まで登り、テントを張れる場所を探して標高を少し下げてテント場を確保。しかし体調不良のため下山すると無線で撮影隊に伝えたが、無線連絡が途絶えた。撮影隊が捜索に向かい、標高6600メートル付近で息絶えた栗城さんが発見された。「遺体の状態から推測して、恐らく100-200メートルほど滑落したものと思われます」としている。

 親族のみで葬儀などは執り行われる予定。別途お別れの会の開催するという。

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