金正恩氏のそっくりさんがシンガポール“前乗り”

スポーツ報知

 6月12日にも米朝首脳会談が開催される可能性があるシンガポールで北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長のそっくりさんが現れたことが29日、明らかになった。ニセ正恩氏は香港在住の中国系豪州人男性で、2月の平昌五輪にも登場した名物男。地元警察に職務質問されるなど話題を振りまいた後にメディアの取材に応じ、金氏とトランプ米大統領について「2人は親友になるだろう」と自信満々に会談成功への期待感をにじませた。

 金正恩氏のそっくりさんが、米朝首脳会談の開催可否で揺れるシンガポールに出没した。同国名物のドリアンとチキンライスを手に、国内名所をかっ歩。観光客に記念撮影をせがまれ、瞬く間に黒山の人だかりとなった。

 会談候補地のリゾートホテル「マリーナベイ・サンズ」近くの港では、警戒に当たった地元警官から職務質問を受けた。そっくりさんとしては非常に“おいしい”展開。28日には自身のフェイスブックを更新。画像とともに「トランプ大統領を待ってます」とのギャグ書き込みを投稿した。

 この“ものまね芸人”は香港在住の中国系豪州人男性。13年からニセ正恩氏としてワールドワイドに活動している。17年にはニューヨークを練り歩きながらトランプタワーへ侵入。同年には香港でトランプ大統領のそっくりさんとコンビで街頭演説も行った。今年2月の平昌五輪では、アイスホッケーの韓国北朝鮮合同チームの試合を見に来た北朝鮮の美女応援団の前に登場。笑っていいのか分からない美女たちに困惑の表情を浮かばせ、北朝鮮関係者につまみ出された。

 ニセ正恩氏はシンガポールでのパフォーマンスを存分にやり切ったあとにメディアの取材に応じ、米朝会談成功に向けてエールを送った。金氏とトランプ米大統領については「2人は親友になるだろう」と根拠ゼロの言葉。米メディアは「見分けが全くつかない」とアメリカンジョークで一報し、パフォーマンスは世界へと拡散された。

 騒動をよそに、シンガポールにはヘイギン米大統領次席補佐官と、北朝鮮のキム・チャンソン国務委員会部長が28日までに相次ぎ到着した。首脳会談の進行や警備などに関する協議を行う見通しだ。果たして本当に正恩氏とトランプ氏に友情は生まれるか―。

 日本のお笑いタレントが海外首脳をモノマネしたので有名なのが、「デンジャラス」のノッチ(52)だ。

 オバマ前米大統領(56)が大統領選に出馬した2008年頃、夫人の「もしかして似てるんじゃない?」の言葉をきっかけにモノマネを始め、オバマ氏の当選と共に芸人としても再ブレイク。テレビ番組の企画で渡米し、演説会場でオバマ氏から「君はオバマだ!」と“公認”をもらい、現地メディアの取材も受けた。

 また、モノマネではないが激似とされているのが「ハリセンボン」の近藤春菜(35)。米映画監督のマイケル・ムーア氏(64)や俳優の角野卓造(69)に似ていることをネタにしているが、フィンランドのハロネン前大統領(74)にもそっくり。駐日フィンランド大使館もツイッターで「みなさんすでにご存じの情報ですが」と前置きし、2人が似ているとの“公式見解”を出している。

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