日大理事長辞任求め教職員組合が752人分の署名

スポーツ報知
田中英寿理事長宛ての「要求書」への賛同署名者数の中間報告を行った、日大教職員組合の(右から)後藤範章氏、吉原令子氏、山本篤民氏、初見基氏

 日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題で、日大教職員組合が11日、田中英寿理事長(71)宛ての「要求書」に賛同する教員らの署名が8日までに752人分集まったと発表。都内での会見後、東京・千代田区の大学本部に提出した。

 田中理事長の辞任を求める要求書を提出した5月31日から、組合員のいる学部や付属高校の教職員に賛同を呼びかけた。9日間で署名活動を行った中では、専任教員の約4割が署名。学生、保護者、他大学の教員からも「署名したい」との声が相次ぎ、今後はネットでも署名できる環境を整備する。27日まで行い、今月中の追加提出を目指す。

 同組合は「世田谷から山形の付属高校に行く」と過去の報復人事の一例を明かし、今回も報復を恐れる声が多かったという。また、一部の学部でオープンキャンパス参加者が前年の6割減となり、後藤範章委員は「相当、深刻に受け止めている」と危機感を募らせた。

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