渋谷で歓喜の「ニッポン!」あわや将棋倒し大混雑

スポーツ報知
日本代表の勝利が決まりごった返す渋谷のスクランブル交差点の人々(カメラ・川口 浩)

 「サッカー大騒ぎ界の聖地」東京・渋谷では、コロンビア戦の勝利にサポーターの雄たけびが爆発した。響き渡る「お~ニッポン♪」の歌声。スクランブル交差点近辺では肩車する人、誰彼構わず抱きつく若者男性らで、あわや将棋倒しの大混雑となった。

 午後9時の試合開始前から、赤フンドシ姿の若者が日の丸を振ってかっ歩するなどザワつきが収まらなかった渋谷。午後11時前に代表が勝利を収めると、すぐにユニホーム姿の人であふれた。スクランブル交差点の歩行者用の信号が青になるやいなや、毎大会恒例となったすれ違いざまのハイタッチを敢行。14年のW杯でユーモアを交えて交通整理を行い、話題なった「DJポリス」が今回も登場。警備のためにあらかじめ配置されていた警察官たちが交通整理を始め、青になると壁をつくって歩行者を誘導した。

 日本代表のユニホーム姿でハイタッチしていた杉並区の30代の会社員男性は「ここはサッカー日本代表の聖地。4年に1度ぐらい騒がせてくれー」と絶叫。仕事帰りに友人2人で居酒屋で観戦していたといい「前大会も試合はここに来たんですけど、ガッカリし通しだった。こんな喜んだのは(南アフリカ大会以来)8年ぶりですよ」と笑顔を見せた。一方、コロンビアのユニホームを着てガッカリする“敵方サポーター”の姿も。「きょうは運が悪かったし、選手にもコラソン(魂)が入ってなかった。早くこの場を離れたい」となかなか進まない駅への混乱の列にもまれながらイラ立ちを見せていた。

 警視庁は、渋谷のスクランブル交差点の周囲2キロ圏内で規制を行ったほか、斜め横断を禁止。警備の機動隊が「危ないので押さないでください」などと呼びかけ、万全の態勢を取った。

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