道頓堀・戎橋「めっちゃ揺れてる」“封鎖”も若者次々ダイブ

スポーツ報知
道頓堀川に飛び込む日本サポーター

 サッカーW杯ロシア大会の日本―ポーランド戦は、0―1で敗れた。だが、イエローカード数などで決まるフェアプレーポイントで日本がセネガルを辛うじて上回り、決勝トーナメント進出が決定。その瞬間、大阪・道頓堀では、サポーターたちが歓喜のダイブを繰り広げた。

 試合終了後、日本の決勝T進出が決まると、道頓堀川にかかる戎橋に集結したサポーターから「おめでとう!」と「ニッポン」コールが響いた。その後すぐに、グリコのネオンサインでもおなじみの戎橋の西側の欄干には大阪府警南署の警察官が等間隔に10人ほど並び、柵を設置して“封鎖”。しばらくは様子見していたが、警備の手薄な東側の欄干からサポーターが次々に飛び降りた。

 男子大学生2人組は「思ったよりも水がくさくない。ニッポン最高!」などと話したが、近隣の店にタオルや洋服を買いに飛び込む人も見られた。その後は次々に若者が飛び込み、花火が投げ込まれた際には、この日の試合中に急きょ、橋のそばの公衆トイレ上に設置されたスピーカーを通し、警官が「大変危ないので花火はやめて下さい」などと呼びかけた。欄干に立ち、やじ馬をあおる動作をするだけで橋は大きく揺れ「めっちゃ揺れてる。怖い」と叫ぶ人もいた。約1時間で70人近くが飛び込み、ようやく沈静化した。

 19日のコロンビア戦、25日のセネガル戦とサポーターが集結。特に、セネガル戦の後には盛り上がったサポーター約500人が戎橋の上で飛び跳ねて橋は大きく揺れた。大阪市の吉村洋文市長(43)が自身のツイッターで「戎橋の上で跳びはねないで下さい。『極めて危険』です」などと異例の呼び掛けをしていた。

 これを受け、26日には戎橋に約2メートル間隔で「飛込み危険」、「跳びはねないで」の2種類の警告文を掲示。それぞれ日本語に加えて英語、中国語、ハングルの4種類で呼びかけている。また、大阪市のホームページでも「危険!やめて!道頓堀川への飛び込み・戎橋などでのジャンプ!」と題して注意喚起文を掲載した。南署では、セネガル戦から倍増となる80人態勢で警備にあたり、大阪市建設局も15人が設備の見回りなどを行った。

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