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ロボット的な国会答弁が横行する中、安倍首相の「自分の言葉」に注目

2017年5月19日18時40分  スポーツ報知

 2013年の秋あたりだったか。安倍晋三首相に近い国会議員と会食したとき、興味深いやり取りがあった。「磐石ですね、安倍政権」と話を向けると、その議員は、ちょっぴり苦い顔でこう漏らした。「イヤイヤ、安倍さん、ちょっと危なっかしいこともあるんだよ。国会答弁なんかで、時々『自分の言葉』でしゃべっちゃうから」。

 あれから3年あまり。春先の森友問題に関する国会質疑での首相のやり取りを見ていて、「あの議員さんが言っていたのはコレか」と実感できることは何度もあった。首相が野党の質問にあまりにも感情的に言い返す場面が目についたからだ。

 個人的には、2月17日の予算委員会で「私や妻は一切関わっていない。もし関わっていたら間違いなく、首相も国会議員も辞任するということを、はっきり申し上げる」と声高に言ったことが、今なお問題が長引いている要因の一つだと思っている。あくまで想像だが、あの時の首相の「言い切る」ような答弁は、事前に想定していなかった気がする。実際、この発言をめぐって野党が追及を行い、メインテーマがすり替わってしまった。

 失言が許されない国会答弁。即興で大臣が返答する場面など滅多に見ない。だが、一方でこんな見方もある。事前に通達された質問をもとに官僚が作ったロボット的で無難な答弁こそが、国会論戦をつまらなくしている、と。“第2の森友”といわれている「加計問題」が大きく転がるかが焦点となりそうな終盤国会。首相の答弁から目が離せない。(記者コラム)

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