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「にゃんこカメラマン」が行く!(1)宮城・田代島の仁斗田港

2017年8月26日10時0分  スポーツ報知
  • 埠頭に寝そべって出発するフェリーを見送るネコ。「行ってらっしゃ〜い。あ〜あぁ、、私は寝るとするかなぁ」
  • 早朝6時、漁から戻って作業をする島民からおこぼれをもらおうと集まるネコたち。「おじさ~ん、今日もおあずけですか~、そんな殺生な~」
  • 「ネコの島」といわれる田代島には人懐っこいネコが100匹以上いるといわれている。立ち上がって観光客に大サービス?!「なんだ、虫か?目の前を飛び回って、気になるぞ~」
  • 大きく開脚をして体を舐め、体を清潔に保つネコ。「ぺろぺろ、きれいにしなきゃ」
  • 胴丸かごから顔を出すネコ。なんとも愛くるしい。「写真ですか?。はい、ど~ぞ~」

 ネコは「ニャ~」と鳴くものだと思っていた。

 「ぐじゅぐじゅぐじゅ、むにゅむにゅむにゅ」。まるでお経を唱えるかような低い声で2匹のネコが近寄ってきた。多くのネコが生息する事で有名な宮城・石巻市の田代島に足を踏み入れた瞬間だった。人に馴れ過ぎているためなのか、島育ちで鳴き方を知らないのか、一般的なネコのように甘えた声では鳴かないようだ。

 田代島は石巻から南東に約17km、フェリーで約45分の場所にあり、コバルトブルーの海に囲まれた自然を満喫できる離島。島内には100匹以上の野良猫がいると言われている。

 年々、島民の数は減少し、ほとんどが高齢者だ。2011年3月の東日本大震災で被害に遭った若い世代を含めた住民が、壊れた家屋を残したまま徐々に島を離れて行ったようだ。民宿を営む男性は「現在、島民は50何人くらいじゃないかなぁ。ネコの数よりも少ないよ」と話す。

 田代島の船着き場・仁斗田港には10匹ほどのネコがうろうろ。癒やしを求めてやって来た観光客に近寄られても決して逃げずに”サービス”を続ける一方、常にエサを求めてさまよっている。

 道路ではエサを与える事が島のルールで禁止となっている。「ここは安全だ」とネコが勘違いして交通事故などに遭遇しないようにとの配慮らしい。そのためか、バッグのチャックを開けたりビニール袋をガサガサさせたりすると、エサをもらえるのではと勘違いしてこちらを見つめてくる。「ごめんな、エサはあげられないんだよ」と頭を撫でて民家の方へ向かった。(ペン&カメラ・関口俊明)

 26日配信の第1回から、29日まで計4回配信します。

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