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「にゃんこカメラマン」が行く!(3)宮城・田代島の夕暮れ

2017年8月28日10時0分  スポーツ報知
  • 民宿の窓から夕飯のおかずを見つめるネコ。「あ~美味しそうだなぁ。食べたいなぁ。もらえないかなぁ」
  • 道路に仲良く並んで寝そべるネコたち。「こんにちは。僕たちはこの場所が好きなんだよ~」
  • 海岸沿いの防波堤を駆け上がるネコ。「こんなの朝飯前だ。あ~お腹空いた」
  • 車の下に潜り込み様子を伺うネコ。「空も広いな大きいなぁ」
  • 暗闇の中で街灯に照らされるネコ。「夜行性ですから、目はぱっちりですよ」

 多くのネコが生息する事で有名な宮城・石巻市の田代島に行った。田代島は石巻から南東に約17km、フェリーで約45分の場所にあり、コバルトブルーの海に囲まれた自然を満喫できる離島。島内には100匹以上の野良猫がいると言われている。

 ネコの行動が活発化する夕暮れがやって来た。それまで寝転んで体力を温存していたネコたちの目がキラリと光っている。狩りに向かうのが本来の姿だが、田代島のネコは違った行動を見せる。

 早朝に漁から戻った漁師からおこぼれをもらおうと港に集まる行動と同様、室内が明るくなり始めた家の窓や戸の外に集まり、じっと中の様子を伺っている。人間が夕食をとる時間が分かっているのだ。

 中に入り込んで盗もうという意思はない。特におこぼれをもらえそうな民宿の観光客に照準を合わせる。私の宿泊した民宿の回りにも数匹のネコが姿を現した。

 「ほら、食べな!」民宿の窓を開けて夕食のカレイの皮を差し出すと、一度匂いを嗅いでから感謝の表情を浮かべて完食。3メートル離れた場所にいるネコは食べには来ない。テリトリーの中にもまたテリトリーがあって、自分に与えられたエサではないと食べないというネコの世界のルールがあるようだ。

 「お前にもやるぞ、それっ」行儀良く嬉しそうにエサを食べるネコの愛くるしい目を見ていると自分の夕食を全て与えたくなってしまう。(ペン&カメラ・関口俊明)

 26日配信の第1回から、29日まで計4回配信します。

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