高須克弥院長、ツイッターは炎上しても「魚群が近づいてきている感覚」…著書「炎上上等」の過激ぶり

2018年4月3日12時0分  スポーツ報知
  • 過激な言動のため息子たちが孫に会わせてくれないと嘆く高須克弥氏

 高須クリニックの高須克弥院長(73)の著書「炎上上等」(扶桑社、896円)が過激だ。ツイッターで30万人以上のフォロワーを持ち、時に歯に衣(きぬ)着せぬつぶやきで炎上することで知られる。当の本人は「正しいことを『正しい』と言っているだけ」といたって自然体。一方で災害の被害者や、恵まれない人に対する手厚い支援でも知られる。何かと話題を呼ぶカリスマ美容整形外科医の原点に迫った。

 73歳にして、このタイトル。「炎上させたくて発言しているわけではなくて、思ったことを言っているだけ。だって本当のことを言わないお医者さんなんて信用できないでしょ」。マシンガンのように話す姿は、とても70代には見えない。

 数年前に何げなく始めたツイッターにたちまちはまった。「フェイスブックだと5000人までしか友達を集められない。何を発信するにしても、いけすで釣りをするようなもの。ツイッターは大海原だよ」。炎上しても「魚群が近づいてきている感覚。ワクワクするよ」と楽しむ。

 時に心ないネット住民から殺害予告、爆破予告も寄せられるが「怖くないよ。本当に殺される時は何も知らずにブスッとくるんだから」と笑い飛ばす。朝起きるとすぐにスマートフォンに手が伸びる。「呼吸みたいなもんだよ」。楽しそうに見せるスマホには携帯用バッテリーがぶら下がっていた。

 思うがままに行動するのは慈善活動でも同じ。1995年の阪神大震災では7000万円の義援金を送ったほか、高須クリニックでの被災者の外傷痕などの治療を1年間無料に。2011年の東日本大震災では10億円をなげうって財団を設立し援助。自らも被災地入りして治療活動した。熊本地震(16年)、台湾地震(18年)でも被災者を支援。ちなみにこの本の印税は全額、台湾の被災者支援に充てる。

 稽古場に悩む大阪大学相撲部に土俵をプレゼントするなど、規模の大小に関係なく困った人には手を差し伸べる。これまで寄付活動に使った総額は「どれくらいになるんだろうね」と即答できないほど。それだけに高須院長のもとには金を無心するメールや手紙など1日100通以上が届く。別荘の前に嘆願書を持った青年が立っていたこともあったという。

 かつては自分自身がつらい思いをした。いじめられ続けた幼少期。殴られ、服を破られるのは当たり前。「ほら、ここがはげているでしょ。小さい頃、いじめっ子たちが石を投げるんだよ。ほらここも」と頭頂部を見せる。持ち前の反骨心も災いした。自身の口ごたえが原因で殴ってくる担任の女性教師に「何で私が叩くか分かる?」と聞かれ、「先生が嫁に行けないから、少年に八つ当たりしているんだと思います」と返答。さらに蹴られ殴られ鼻血も流した。

 だからこそ大変な思いをしている人の痛みは感じやすい。「でも家系的な要素もあるかもしれない。先祖の中には勤皇の志士に入れあげて、すってんてんになった人もいるから」と笑う。

 本にはかつてクリニックのCMキャラクターを務め、昨年12月に亡くなった野村沙知代さん(享年85)との交遊も描かれている。05年にイタリア・ナポリでフェースリフト(顔のしわ伸ばしなど)の手術をしたが、「ストレッチャーの上や手術室でたばこを吸うんだよ。これまでの人生で入院したことがなかったのかな」。目を丸くするイタリア人医師に「彼女は何者だ?」と聞かれ「…超VIPなんだ」と答えるしかなかった。亡くなる2日前にも夕食後のホテルで偶然出会い「また会おうね」と話したばかりだった。「面白い人だったよね。本当に寂しい」と振り返る。

 蓄財したまま死ぬことを「航空機に燃料をたっぷり積んだまま着陸するようなもの。危ないし罪深い」と表現。財産の使い切り方を真剣に考えている。昨年、ノーベル平和賞に対抗して「高須平和賞」を設立。賞金1000万円と永久整形無料券がつく豪華な賞だ。

 目下の目標はチベット独立運動を支援する米俳優のリチャード・ギア(68)を直接表彰すること。「もう少しで何とかなりそうなんだけどな。今後も尽くしがいがあることをやりたい…」。手術を10件以上終わらせた後のインタビューだったが、壮大な夢の話が終わることはなかった。(浦本 将樹)

 ◆高須 克弥(たかす・かつや)1945年1月22日、愛知・一色町(現西尾市)生まれ。73歳。69年、昭和大医学部を卒業、医師免許取得。73年、同大学医学部整形外科大学院を修了、医学博士号取得。76年、名古屋市に高須クリニック開設(現在は東京・赤坂など5か所)。98年から数度にわたり、最先端の美容整形技術を自身の体に施術して「若返り」を実証している。2010年、紺綬褒章、日本赤十字金色有功章を受章。

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