【メディカルNOW】「体温を上げる」免疫力を高め、インフルエンザの予防にも

2016年12月12日15時0分  スポーツ報知

 あなたの平熱は何度だろか。36度以下なら、流行中のインフルエンザやノロウイルスなどに感染しやすくなる。健康な人の平熱は36・5~37・1度だが、体温が1度下がると免疫力が30%低下するとされるからだ。

 油断して薄着で外出して寒い思いをした後に風邪やインフルエンザにかかるのも体温が低下した結果だ。逆に言えば、体温を上げれば免疫力を高めて感染症にかかりにくくなる。では、どうすれば体温を上げることができるのか。

 まず筋肉量を増やすことだ。50年前の日本人の平熱は平均36・9度だったが、今は平均36・2度。低体温の人が増えているのだ。50年で0・7度も下がったのは筋肉量が減り、併せて運動不足のため。筋肉は体内で最大の発熱器官なのに、その筋肉が減少すると体温が低下してしまう。

 筋肉量を増やすには、▼足を開いて立ち、その場でしゃがんでは立ち上がる「スクワット」を行う(疲れるまで続け、1日で100回を目安に)▼1日に30分は歩く(できれば速足で歩くと効果的)▼ふだんエレベーターやエスカレーターを利用している人は階段を使用する。

 生活習慣を見直すことも大切だ。▼朝起きたら熱い緑茶、紅茶、コーヒーなどを飲む(朝は1日のうち最も体温が低いので熱い飲み物で体を温める)▼冬は体を冷やさないために腹巻き、タイツ、マフラー、手袋を使い、寒い日は使い捨てカイロも使う(カイロは「首の付け根」「へその下」「尻の上方」が体を温めるのに効果的。必ずインナーやシャツの上に貼る)▼食事をした後は体が温かくなるが、とくに肉や豆類、卵などタンパク質が体温を上げる(タンパク質は摂取エネルギーの30%が熱に変わるが、糖質は6%、脂質は4%)▼体を温める食材には、長ネギ(鍋物や薬味に)、ショウガ(すりおろして紅茶などに入れて)、トウガラシ(辛味付けや薬味に)などがあるので積極的に取る▼入浴はシャワーではなく湯船につかる(湯船に10分ほどつかれば体温は1度上がる)。(医療ジャーナリスト・田中 皓)

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