【有森裕子コラム】箱根駅伝から「マラソンも」そんな選手育って

2017年1月8日11時0分  スポーツ報知

 あけましておめでとうございます。本年も、ご愛読よろしくお願いいたします。

 新年最初ということで、まずは私の目標を。やるべきことはたくさんありますが、自分の中で優先順位をはっきりさせ、それらを一つずつ、丁寧にやっていこうと思います。中でも、昨年選んでいただいた国際オリンピック委員会(IOC)の「スポーツと活動的社会委員会」には力を入れていきたいと考えています。

 スポーツを通じて社会とつながる活動というのは、私が今まで重点を置いてきたものでもあります。会議では通訳を連れて行くことができないので、英語の勉強もきちんとやり直さないといけません。せっかく頂いたチャンスなので、きっちり生かしたいです。

 もちろん、これまで通りスペシャルオリンピックス(知的障害がある人たちのためのスポーツ組織)や、スポーツを通じて希望と勇気を分かち合うことを目標としたNPO法人「ハート・オブ・ゴールド」の活動は続けていきます。ただ、そろそろ後継者を探さなければいけない時期に来ているかもしれません。

 さて、お正月といえば箱根駅伝。今年は母校・日体大が強いと瀬古(利彦)さんに聞いたので見ていたのですが、往路は13位…。でも、復路6区の秋山(清仁)が2年連続区間賞の快走を見せてくれました。13年に優勝した時は、同級生の別府(健至氏)が監督をしていたので、祝勝会をしたこともありました。

 今年は青学大が3連覇を達成しました。ただ、アスリート目線から見ると、練習など特別なことをしていないんです。原(晋)監督が、基礎的なことを今の子たちに合うような方法で、じっくり指導してきた結果なのでしょう。

 近年、箱根で活躍した選手は、その後に大成しない「燃え尽き症候群」があると言われたりもします。ただ、私は駅伝そのものが悪いとは思いません。駅伝とマラソンの練習は異なりますが、駅伝を否定せず、生かせばいい。選手自身が「どこを目標にしたいか」を考え、指導者もそれをくみ取ってあげるのが必要です。箱根のランナーで「マラソンもやりたい」という子たちが育ってくれることを楽しみにしています。(女子マラソン五輪メダリスト)

有森裕子
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