【有森裕子コラム】「五月病」対策は自分の心を整えること…一気にやらず少しずつクリアを

2017年5月14日12時0分  スポーツ報知

 皆さん、ゴールデンウィークはどのように過ごしましたか? 私は外出することはほとんどせず、ずっと家にいてゆっくりしていました。書斎として使っている部屋に洋服や書類などがかなり増えてたまっていたので、整理と処分に時間を使い、かなり“断捨離”しました。元々、掃除や片付けは好きなのですが、今は部屋がスッキリして、気分がいいですね。

 毎年、この時期になると聞く言葉が「五月病」です。私はなったことがありませんが、実業団時代はこの時期になると心身のバランスを崩すという選手は周囲にもいました。入社したばかりの新人の場合は指導者が変わったり、会社の寮に入って生活環境が変化することが主な要因。新人でなくても、有望な後輩が入って来たというプレッシャーで不安定になる人もいました。

 五月病の症状に近い選手は競技生活の中で調子を崩していたり、スランプに入っている人が多かったような気がします。立ち直ることができる人がいる一方、そのまま選手としてダメになってしまう人もいました。その違いは、個人の気の持ちようにあったと思います。

 精神的に不安定になるのは、自分自身が弱っているから。その時に不安要素を外に向けず自分の中で消化できる人は、脱することができる。でも、他人や周囲にしか理由を探せない人は、結果的に押し潰されてしまうのだと思います。これは、一般社会においても同じでしょう。外的要因を求め「もし、〇〇さんがいなかったら」と考えても、周囲の環境はすぐには変わらない。だったら自分が辞めてしまえば…というのが、五月病なのだと思います。

 不安定さを解消する方法は人それぞれ、千差万別かとは思いますが、まずは自分の心を整えること。それも一気にやらず、身近な目標を少しずつクリアしていく形がいいでしょう。誰かと話をすることも大切。会話の中でふと何かに気付き、突破できることもあるのではないでしょうか。(女子マラソン五輪メダリスト)

有森裕子
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