【大学選手権】奈良学園大・菅田が二刀流の活躍も惜敗

スポーツ報知
9回2死一、三塁、右前適時打を放つ奈良学園大の菅田大介

◆報知新聞社後援 第67回全日本大学野球選手権第1日 ▽1回戦 立命大4―3奈良学園大(11日・東京ドーム)

 奈良学園大の二刀流選手が全国の舞台で活躍を見せた。「3番・右翼」で先発した菅田大介(3年、京都共栄)が6回途中から登板。3回2/3を2安打無失点に抑えると、打っても2安打2打点。惜敗したチームの中で輝きを放った。

 2点ビハインドの6回、この回から登板した2番手・大畑理暉(2年、履正社)が1死一、三塁のピンチを招くと、右翼の守備位置からマウンドに向かった。今春のリーグ戦でも、同様のケースはあったが、2試合で計1回2/3を投げただけ。中盤からの登板は初めてだ。それでも強肩左腕は「立命大打線は左打者が多いので、早めからの登板を覚悟していました」。冷静に乗り切った。

 その後も計4三振を奪う力投で、最後まで投げきった。「長いイニングに備えて、リーグ戦閉幕後に投げ込みました。直球は捉えられていないし、質は良かったと思います」と自画自賛した。

 3番を打つ“本職”でも見せた。1点を先取された直後の初回に同点の右前適時打を放つと、2点を追う9回、1点差に迫り、なお2死一、三塁で右前にこの日2本目の適時打。三塁を狙った一塁走者が右翼手の好返球に刺され、あっけない幕切れとなったが「後ろにつなぐ意識で打ちました」と胸を張った。

 京都共栄時代も外野手。大学でも、外野手として昨秋まで3季連続でベストナインに輝く主軸打者だが「投手の方が面白いです。先発完投できるエースを目指します」。秋季リーグ戦へ向け、投手への本格転向に強い意欲を示した。

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