【大学選手権】東日本国際大・船迫、痛恨3ランでKO…11年ぶり4強ならず

スポーツ報知
東日本国際大の先発、船迫大雅

◆報知新聞社後援 第67回全日本大学野球選手権第4日 ▽準々決勝 慶大10―2東日本国際大=8回コールド(14日・神宮)

 左翼席に消えていく打球を、ただ見つめるしかできなかった。3点ビハインドの5回2死、一、三塁。東日本国際大のエース・船迫大雅(ふなばさま・ひろまさ、4年・聖光学院)は痛恨の3ランを浴びてKO。11年ぶりの4強入りを目指した挑戦は見事に力ではね返された。「悔しいです」と目を赤くした。

 背番号18を身につけ「自分がダメなら野手もダメになる」とエースの重みを感じて臨んだ今大会。陸の王者相手にもビデオで研究し「いけると思った。ぶっつぶしたい」と強気で挑んだ。

 初回に守備の乱れもあり、3失点するものの「相手のムードにもっていかれたくない」と粘った。続く3イニングは、今春リーグMVPに輝いたエースの意地を見せ、無失点でしのいだ。

 しかし5回ついに崩れた。2死を取ったあと、連打を浴び一、三塁。最後は真ん中に入った失投を本塁打され力尽きた。

 終わってみれば4回2/3を、毎回の9安打6失点と完敗。調子自体は悪くなかったなかで「腕を振ったボールもうまく打たれ、低めは拾われた」と攻略された。リーグ戦では37回2失点と圧倒的だったものの六大学の王者には通用しなかった。

 直球、変化球ともに捉えられ実力不足を露呈。なかでも5回の3連打はいずれも変化球を打たれ「三振を取れる落ちる球を磨きたい」と課題が明らかになった。

 高校時代は3度甲子園出場を果たした実力者。この悔しさをバネに秋には成長した姿で神宮に戻ってくることを誓った。

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