【六大学】法大・吉岡が代打サヨナラ打 智弁学園では巨人・岡本と3、4番コンビを形成

スポーツ報知
サヨナラ打を放った法大・吉岡

◆東京六大学野球 法大3―2明大(17日・神宮)

 法大が明大にサヨナラ勝ちし、1勝1分けとした。同点の9回無死二、三塁で、奈良・智弁学園時代に巨人・岡本と3、4番コンビを組んだ吉岡郁哉内野手(4年)が、代打で左前にサヨナラ打を放った。

 とっておきの代打が、ひと振りで試合を決めた。同点の9回無死二、三塁。吉岡が初球の変化球を強振。きれいに流し打った打球が左前で弾み、熱戦にピリオドが打たれた。「初球からフルスイングできるのが自分の持ち味。変化球だけを狙って、外野まで飛ばそうと思ってました」と胸を張った。

 智弁学園時代、2年秋は吉岡が3番で岡本が4番。だが、岡本が勝負を避けられるケースが増え、得点圏打率の高さを買われて3年春のセンバツからは3、4番が入れ替わった。「基本的にチャンスでは打ってましたね」と言い切るハートの強さが大きな魅力だ。今季は代打として起用され、前日(16日)の1回戦でも9回に代打で安打。同点劇の足がかりを作っていた。

 巨人の不動の4番に成長したかつての盟友について「スタメンを取るのも厳しい球団なのに、すごいな、のひと言です」。来年からは社会人野球の王子でプレーする予定で、将来的にはプロ入りが目標だ。ただ、その前にやり残したことがある。「優勝経験が1度もないので優勝したいです」。12年秋を最後に遠ざかっているリーグVを目指し、チャンスでの出番を待つ。(片岡 泰彦)

 吉岡 郁哉(よしおか ふみや)1996年5月16日、奈良・大和高田市生まれ。22歳。小1から野球を始め、中学時代は五條ボーイズに所属。智弁学園では1年秋から三塁のレギュラーで、2年秋から遊撃に。3年時に春夏連続で甲子園に出場し、高校通算27本塁打。大学では2年秋にリーグ戦初出場し、通算18試合で打率2割5分8厘、0本塁打、4打点。176センチ、82キロ。右投左打。

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