八戸学院大の152キロ左腕・高橋優「気持ち作って」吉報待つ…12球団から調査書

スポーツ報知
指名を待つ八戸学院大・高橋優貴

 プロ野球のドラフト会議が25日に開催される。運命の1日を待つ八戸学院大の最速152キロの左腕・高橋優貴投手(4年)=東海大菅生=は、4年間第一線で投げ抜いてきた強さが売り。いよいよ運命の瞬間を迎える。

 タフネス左腕だ。今秋リーグ最終・岩手大戦で4三振を奪って達成した、リーグ新記録となる通算301奪三振は、投げ続けなければ届かない。正村公弘監督(55)が「(4年間の)8季投げてコツコツ積み上げてきたもの」とたたえた記録は、4年間で築いてきた強さがもたらした。

 体を大きくしようと2年の冬から正村監督やトレーナーらと話し合い、トレーニング方法を研究。ウェートトレは冬場だけでなく、シーズン中も強度を調整しながら続けてきた。体重は入学時の72キロから10キロ増の82キロとなり、高橋は「太もも周りは毎年大きくなっているし、投球に大事な下半身がしっかりしてきた」。最速152キロの直球や負けん気の強さなど精神面が注目されるが、毎日のように試合が続くプロの世界では、そのタフネスぶりが生きる場面がきっとあるはず。「けがをしなくなったし、4年生の1年間が一番よく過ごせている」(高橋)とまだまだ成長過程だ。

 27日からの明治神宮大会東北地区代表決定戦(福島・ヨーク開成山)に向け、23日も練習を行った高橋。ドラフト会議当日は「不安や楽しみ、いろいろな思いがあると思う」と明かしたが、「ただ気持ちを作って待つことが大事」と人事を尽くして天命を待つつもりだ。調査書は12球団から届いている。八戸の地でつけてきた実力を信じ、自分の名前が呼ばれるのを静かに待つ。(有吉 広紀)

 ◆高橋 優貴(たかはし・ゆうき)1997年2月1日、茨城・ひたちなか市生まれ。21歳。小3で野球を始め、同市立田彦中では友部シニアでプレー。東京・東海大菅生では3年夏に西東京大会準優勝。八戸学院大では1年春からベンチ入り。リーグ戦通算20勝。178センチ、84キロ。左投左打。家族は両親と弟。

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