【六大学】法大の「きんにくん」中山、12季ぶりV&自身2季連続ベストナイン

スポーツ報知
優勝が決まり、チームメートに胴上げされる法大・中山翔太

◆東京六大学野球秋季リーグ戦最終週最終日 早大5―4慶大(29日・神宮)

 法大の12年秋以来、12季ぶり45度目の優勝が決まった。ヤクルト2位指名の主砲・中山翔太一塁手(4年)は、3本塁打、10打点の活躍で満票で2季連続のベストナイン(一塁手)を受賞した。

 鍛え上げた二の腕で、中山は豪快に恩師を天に押し上げた。慶大が王手をかけてからの連敗で転がりこんできた、まさかの逆転V。「結果が出なくても、監督は諦めずに練習に付き合ってくれたので、絶対に優勝して恩返しすると思ってやってきた。優勝できてよかったです」。感謝の思いを込めて、青木久典監督(45)を何度も胴上げした。

 ニックネームは「きんにくん」。ベンチプレス140キロ、スクワット250キロを誇る自慢のパワーで今季も3本のアーチをかけ、現役最多のリーグ戦通算本塁打を11に伸ばした。「成績はあまりよくなかったけれど、内容はよかったと思います」。優勝の可能性を残し、チームの全日程を終えた後も練習は行ってきた。もちろん、卵5つ分の卵白を飲んで行う趣味の筋トレも欠かすことはなかった。

 チームは11月9日開幕の明治神宮大会に出場する。「神宮球場は好き。勝負のかかったところで打ちたい」と中山。名門復活を遂げた法大を、主砲の特大アーチで、37年ぶりの秋の大学日本一に導き、プロ入りへの置きみやげにする。(森下 知玲)

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