札幌南元エース・井沢駿介、東大合格 「いつか神宮」1浪で夢つかみ赤門エース目指す

2019年3月15日5時55分  スポーツ報知
  • 東大に合格した札幌南高の元エース井沢。憧れの神宮球場のマウンドを目指す
  • 17年春の札幌地区代表決定戦で完封した井沢

 札幌南を昨春卒業した野球部元エースの井沢駿介(19)が10日、東京大学理科二類に合格した。野球で鍛えた集中力と道内有数の進学校で共に過ごした友人たちから受けた刺激を糧に努力を重ね、1浪で吉報をつかみ取った。既に野球部入部も決めており、高校時代から憧れ続けた神宮球場のマウンドを目指し待望の大学生活をスタートさせる。

 待ちこがれた吉報が届いた。札幌市内の実家から予備校に通うこと1年、井沢が東大・理科二類に晴れて合格。憧れの東京六大学リーグ戦登板を目指し、夢の一歩を踏み出した。

 10日の合格発表。「自分の受験番号はないんだろうな…とほぼ諦めていた」。他の大学での試験に向け勉強中だった井沢が恐る恐る大学のホームページを見ると、自分の受験番号が目に飛び込んできた。「もう『何も言えねぇ~』って感じでした」。すぐ両親に電話し、喜びを分かち合った。

 家の経済的負担を減らすため“孝行息子”は現役時から学費の安い国公立大に進路を絞っていた。「浪人も1年まで。ダメなら受かった所に入学する」。六大学リーグで国公立は東大だけ。高校から描いてきた「いつか神宮球場でエースとして投げる」という夢。今年の不合格は、それも諦めることを意味していた。

 マウンドでは冷静かつ強気で鳴らした右の本格派も、勝負の1年は追い込まれた。体力維持のため夏前までランニングを続けたが、それも断念して勉強した。時間はいくらあっても足りなかった。「高校時のツケもあった。数学は得意でも英語は最後まで苦手で(笑い)」。それでも、野球で鍛えた集中力を武器に、文武両道に励んでいた周囲の友人たちのように黙々と机に向かい、最後に合格をつかんだ。

 恩師である池田賢監督(51、現・札幌東高)にも報告。「よくやった。頑張って来い」と激励を受けた。東大は今年創部100周年。節目のチームに加わる井沢は「今はとにかく思う存分野球がしたい。夢はでっかく宮台康平投手(23、東大―日ハム)くらいになれたら」と力を込めた。本当の勝負はここから。赤い参考書に別れを告げ、次は“赤門エース”を目指していく。(川上 大志)

 ◆井沢 駿介(いざわ・しゅんすけ)2000年1月6日、札幌市生まれ。19歳。札幌青葉小1年から青葉シャークスで野球を始める。札幌青葉中から札幌南高へ進み、右の本格派として勢いのある直球と80キロに満たないスローカーブを武器に、16年秋の地区予選では3試合連続完封を果たした。大好きな「Mr・Children」の曲に励まされ、浪人生活1年を経て東大合格。家族は両親と兄2人。180センチ、76キロ。右投右打。

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