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西武・大石と森慎二コーチ、絆を生んだ親友の助言

2018年6月27日16時0分  スポーツ報知
  • ファンとタッチを交わしながら引き揚げる大石
  • スタンドで写真撮影する(左から)西武・森慎二、松坂大輔、豊田清

 西武の大石が6月15日の中日戦(メットライフドーム)で2年ぶりの白星を挙げた。延長10回から登板して1イニングを抑え、その裏、山川のサヨナラ打によってラッキーな1勝をゲット。4月の今季初登板で結果が伴わず2軍へ降格したが、7日に再昇格してからは4試合好投を続けている。

 6球団が競合した2010年ドラフトの超目玉だったが、右肩痛などで伸び悩んだ。そんな右腕を覚醒させたのが、昨年急死した森慎二投手コーチ(享年42)だった。15年に2軍投手コーチに就任した森さんの指導を受けた大石は、技術面、精神面ともに成長。15年にわずか3試合だった登板数は翌年36試合に増え、防御率1・71をマーク。早大時代の輝きを取り戻し「森さんがいなかったら今の自分はいない」と感謝の言葉を口にしている。

 2人の絆を作った人がいる。西武で森さんと共に戦い、同い年ということで特に親密だった西武・後藤光貴スカウト(43)は振り返る。

 「慎二が西武にコーチとして戻った時、食事をしながらチームの話をしました。選手を“送る側”“育てる側”として意見交換を。そこで僕は『大石をなんとかしてみたら』と言いました。僕らスカウトからしてみたら、大石は6球団(の競合)から獲った選手です。能力はある。慎二も大石の力を認めていたので、なんとかしたいと思ったんでしょう。元々、慎二も肩が悪かったので、大石の気持ちが分かると思いました。得意球だったフォークも教えたんじゃないでしょうか。立派に復活させてくれました」

 森さんが亡くなって28日で丸1年になる。森さんの魂を受け継いだ大石は、投手陣の精神的支柱となってチームを盛り上げてほしいと思う。そして、墓前に優勝報告を。

  (記者コラム・田中 俊光)

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