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ロッテ、5年連続球宴ファン投票選出ゼロからの脱却は可能か?

2018年7月2日16時0分  スポーツ報知
  • 早くも10勝をマークし、監督推薦での球宴出場が決まったロッテのボルシンガー

 「マイナビオールスターゲーム2018」(7月13日・京セラD、14日・熊本)の監督推薦出場選手が2日、発表された。

 ロッテからはここまで自己最多19セーブを挙げている守護神・内竜也(32)、パ・リーグトップ10勝のマイク・ボルシンガー(30)、同2位の9勝を挙げている石川歩(30)の3投手と、開幕から「3番・二塁」でフルイニング出場中、打率はパ・リーグ5位(3割1分3厘)の中村奨吾内野手(26)、同6位(3割3厘)の荻野貴司外野手(32)、計5選手が選出された。

 球宴に出場できること自体が名誉ではあるが、ロッテは2013年に二塁手部門で井口資仁(現ロッテ監督)が選出されて以降、ファン投票での選出はない。世間からの注目度は人気の在京球団や広島、ソフトバンクなど近年のペナント優勝常連チームほどなく、ネット上では「地味球団」との声も少なくないのが現実だ。その上でロッテからファン投票で出場選手が今後、現れるかを予想してみたい。

 以下に今年のファン投票の結果(部門別の1位選手と※外野手は3人、ロッテの選手の票数)を挙げる。

【先発投手】
 1位・菊池雄星(西武)    19万5477票
 6位・涌井秀章(ロッテ)    9万2764票

【中継投手】
 1位・宮西尚生(日本ハム)  34万8952票
 3位・益田直也(ロッテ)   14万1626票

【抑え投手】
 1位・増井浩俊(オリックス) 44万3580票
 4位・内竜也(ロッテ)    13万378票

【捕手】
 1位・森友哉(西武)     35万3879票
 3位・田村龍弘(ロッテ)   13万7087票

【一塁手】
 1位・山川穂高(西武)    39万9650票
 5位・井上晴哉(ロッテ)    9万2520票

【二塁手】
 1位・浅村栄斗(西武)    45万2080票
 2位・中村奨吾(ロッテ)   21万9654票

【三塁手】
 1位・松田宜浩(ソフトバンク)39万2262票
 3位・鈴木大地(ロッテ)   16万9631票

【遊撃手】
 1位・源田壮亮(西武)    39万355票
 5位・藤岡裕大(ロッテ)   12万3694票

【外野手】
 1位・柳田悠岐(ソフトバンク)61万9150票
 2位・秋山翔吾(西武)    52万6265票
 3位・吉田正尚(オリックス) 36万6867票
 9位・荻野貴司(ロッテ)   14万9909票

 この結果を踏まえて、現時点で来年以降、“逆転”の可能性が高い部門に注目したい。

 二塁手部門の中村はチームで最も得票数を集めた。今季はここまで全71試合に出場しリーグ5位の打率3割1分3厘、3本塁打、34打点、盗塁数21はリーグ3位とブレーク。一方のライバル・浅村も全72試合に出場しリーグ7位の打率3割2厘、16本塁打、58打点、3盗塁をマーク(※成績はいずれも1日現在)。

 シュアな打撃と足が持ち味の中村に対して、パンチ力のある打撃と堅実な守備が魅力の浅村。ファンの目には後者のプレーの方が、華々しく映るのかもしれない。さらに浅村にはゴールデングラブ賞1回、ベストナイン3回受賞と実績面では歴然の差があり、井口監督が現役引退した翌年の14~18年まで5年連続の選出されているのも納得がいく。

 井口監督は自軍のファン投票選出ゼロの結果を受けて、「仕方ないんじゃないですか。実績を含めて結果を出している選手が少ないし、レギュラーとして出続けてきた選手も少ない」と指摘した上で、「(得票数が)自分の上にいる選手たちの成績を抜いていかないと。(ファン投票は)人気の部分もあるけど、実力をつけて世間に知ってもらうことが一番大事なんじゃないですか」と説明。ファン投票選出のカギは圧倒的な成績を残して、他球団のファンの関心寄せて認知度を高めることを挙げた。

 中村もファン投票1位になるには「人気とインパクトが必要ですね」と即答した。浅村という高い“ハードル”を超えることができるか。または、昨季ブレークし今季ファン投票1位に輝いた山川(西武)のようなニューヒーローが現れるのか。いずれにせよ、担当記者としては来年のファン投票が今から待ち遠しい。(記者コラム・長井 毅)

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