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最下位の楽天に明るい話題 2年目・田中の新人王に期待

2018年9月24日18時41分  スポーツ報知
  • 新人王に突き進む楽天・田中

 桜咲く春に幕を開けたプロ野球のペナントレースも残りわずか。多くのドラマが生まれた平成最後のシーズンはセは広島、パは西武が優勝へのカウントダウンに入った。

 開幕前はそこそこの下馬評だった楽天は、開幕スタートダッシュに失敗して、6月には梨田監督の辞任劇にまで発展。いまだに最下位を脱出できずにいる。22日にCS進出の可能性が完全に消滅。立花球団社長が「全員の責任」と話したように、数えればきりがないくらい誤算が多かった。1日には石井ゼネラルマネジャー(GM)が就任。終盤になってからは若手が積極的に起用されるなど、来季への歩みを早くも始めた。

 そんな中で数少ない、明るい話題と言えば、田中和基外野手(24)の新人王争いだ。立大からドラフト3位で入団して2年目。新人だった昨季は51試合に出場したが、偶然か必然か新人王の資格が残る「1軍での打席数が60打席以内」という規定ギリギリの59打席でシーズンを終えた。

 今季は初の開幕1軍をゲットしたが、守備のミスなどもあってたった5試合で2軍に降格。ファームでも以降に調子が上がらず打率は2割に届かない程だったが、オコエの故障によって5月23日に1軍昇格を果たすと、レギュラーに定着。球団の生え抜きでは最多の17発(17年・茂木)を超える本塁打を放ち、規定打席にも到達。俊足を生かして中堅の守備でも存在感を示し、20盗塁も超えた。

 田中も「一生に一度なので、狙っていきたいです」と色めき立っている。オリックス・山本やロッテ・藤岡らライバルも強力だが「左右両打席ホームランは、自慢です」と8月1日のオリックス戦(京セラD)で放った、史上18人目(41度目)で日本人では7人目の両打席本塁打を、切り札にアピールした。

 最後の最後で目標に掲げるのは20本塁打と120安打。24日終了時点で18本塁打、103安打。5試合連続無安打と苦しんでいるが、残り10試合で2本塁打、17安打と十分にクリアできる数字だ。野手の新人王となれば球団史上初。3拍子そろい将来はトリプルスリーとの期待も大きい24歳が、ラストスパートをかける。(記者コラム・安藤 宏太)

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