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勇退した智弁和歌山・高嶋監督が使う意外なものとは…

2018年10月3日16時0分  スポーツ報知
  • 智弁和歌山・高嶋仁前監督

 少し前になるが、8月25日に智弁和歌山・高嶋仁監督(72)の勇退が発表された。甲子園で歴代最多の68勝を挙げた名将が、突然第一線を退くことには、誰もが驚いたに違いない。準優勝した今春のセンバツ、さらに最後となった100回大会の選手権の取材等を通じて、紙面では紹介しきれなかったこぼれ話を紹介したい。

 まず驚かされたのが、「アップルウォッチ」を使っていることだった。しかも練習中に、それを使って頻繁に電話をしていた。「練習試合を組もうとしたり、色々な方から電話がかかってきますからね。これなら、(本体を取り出すことなく)そのまま電話できるでしょ?」とニヤリ。多忙な中、相手を待たせることなく、わずかな時間も指導を無駄にしないためなのだという。

 もちろん、スマホも頻繁に使用していた。「一番使っているのは、天気予報のアプリですね。『一時間後の天気はどうなっているかな』とか見たりね」。高校野球にとって、天候は切っても切れない関係だ。それを他人任せにせず、自ら情報を収集することを怠らない。しかも最新の機器を使って。

 ちなみに、使い方はお孫さんに教えてもらっているとのこと。どうしても自分で解決できない場合は、契約する会社の携帯電話ショップまで自ら足を運ぶ。48年間に渡って高校生を指導してきた高嶋監督が、おそらく、はるかに年下であろう店員さんに教えてもらっている姿を想像すると、何だかほほえましい。

 ここまで知ってしまったからには、「LINE」をしているかを聞かずにはいられなかった。予想通りとはいえ、「もちろん、やってますよ」と即答された。先ほど登場したお孫さんや、他の家族との重要なコミュニケーションツールなのだという。72歳ながら何でも柔軟に取り入れる姿勢に、名将たる理由を、少しだけ見た気がした。

(記者コラム・嶋田 直人)

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