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【DeNA】平良拳太郎 「平成の怪物」との出会いと伝えたい思い

2018年11月19日16時0分  スポーツ報知
  • DeNA・平良拳太郎投手

 何度もニアミスを繰り返した。DeNA・平良拳太郎投手(23)は“恩人”に近づきながらも感謝を直接伝えることが出来なかった。

 巨人に在籍し21歳だった16年オフ。プエルトリコのウィンターリーグに参加した。その時、チームメートだったのが当時ソフトバンクの松坂大輔だった。所属チームが遠征時には残留練習を2人で行った。その際、大先輩から声をかけてもらった。ホテルまで車で送迎してもらったあげく「夜何してんの? 一緒に行く?」と、ご飯もともにしたという。

 タイプこそ違うが同じ先発右腕。「松坂さんが今の僕くらいの時はどんな練習をしていましたか?」などと質問攻め。「ガンガン、ウエートしてたよ」などとアドバイスをもらった。何より憧れのレジェンドを間近で見られたことが勉強になった。

 連絡先こそ交換したものの、その後はなかなか会う機会がなかった。それが今季から松坂が同じセ・リーグに移籍。自らが1軍にいれば対面できるようになった。平良は移籍2年目の今季5月に初昇格。登録抹消を繰り返しながらも終盤の9月に3連勝するなどプロ最多の5勝(3敗)を挙げた。

 中日戦にも4度先発。しかし投げ合いはなく、またお互いの遠征への帯同や練習時間の兼ね合いもあり、あいさつができなかった。「(元DeNA)後藤さんの9月の引退試合の時もかなり近くにいたんですが、今じゃないなと…」と自粛。「僕なんか忘れられているかもしれないんで…。覚えてくれたらいいんですが…」。投げ合うことを目標に。来季こそ感謝の気持ちと成長した姿を1軍で伝える。

(記者コラム 岸 慎也)

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