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オリックス・吉田正が結婚の公表を1年間控えたワケ

2018年12月12日16時0分  スポーツ報知
  • 10日の契約更改で結婚も発表したオリックス・吉田正

 重圧から解放されたような表情を浮かべていた。来季4年目を迎えるオリックスの吉田正尚外野手(25)は10日の契約更改後の会見で結婚していたことも発表。その際、かみ締めながら発した言葉が印象深かった。

 「2人で1年間戦ったといえば、大げさかもしれないですけど、2人で乗り切ったような感じですね…」

 偽らざる本音だったと思う。東京都出身のゆり香さん(26)と昨年10月22日に婚姻届を提出した。しかし、プロ入りしてから、2年連続で2ケタ本塁打を放った能力の高さを示した一方で故障続き。同年11月には持病を抱えた腰の手術を控えていた。身内からは早期結婚を心配する声も上がったという。

 その上で、入籍に踏み切ったのは「今年、活躍するために妻の力が必要だ」という思いがあったから。そして、愛妻に過度なプレッシャーを与え、迷惑をかけたくない気持ちから、両親にしか告げない「極秘婚」を選んだ。

 「本当はすぐにお世話になった方々に報告するべきことでした。でも、とにかく、シーズンに集中させていただこうと考えました」

 覚悟を持って臨んだシーズンの結果が交流戦MVP&ベストナイン獲得。全143試合に出場し、打率3割2分1厘、26本塁打、86打点という好成績だった。管理栄養士として活躍する新妻の徹底した体調管理に支えられ、大きな飛躍を遂げた1年となった。

 4年連続Bクラスからの脱却を期す来季、主力選手の金子、西、中島、小谷野が抜け、名実ともにチームの中核を担う。「いままで引っ張ってきた先輩がいなくなって、新しく変わっていかないといけない」。重圧から解き放たれた若き主砲の存在感が一層、際立つに違いない。(記者コラム・小松 真也)

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